朱の丸御用船

朱の丸御用船

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163170107
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸末期、難破した幕府の御用船に残された米を、村ぐるみでこっそり奪ったことから始まる悲劇的な展開を、著者独特の筆致で描く

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Ted

7
'97年6月刊。◎幕府の御城米船に積んだ年貢米の不正略取を巡る騒動の一部始終を描く。落ち武者狩りの漁村版。史実を元にした歴史小説だが、信楽代官の手代・村木為作が抱いた些細な違和感から、偽装難破の事実を徐々に暴いていく推理の過程は、さながら松本清張のミステリー小説を読むようでスリリングですらある。「人は自分が額に汗して得たものだけで満足すべきで、他人が稼いだものを掠め取って生活するような心掛けの悪い者にはいずれ天罰が下る」というような教訓話を地でいくような実話でもあるところが面白かった。2016/12/31

黒豆

5
海運騒動記、史実に基づいていると思われるが、長の判断一つで違う結果になったのかな?話の展開に結構な緊迫感があった。2016/07/18

うさえ

0
古文書で「浦高札」を読む練習をしたばかりだったので、思い当たる内容が多く、非常に面白く読めた。毅然とした、読みやすい文章。あとがきにあるように、全国津々浦々、その土地ごとに、丁寧に史料を発掘・記録・保存する郷土研究家が存在するのは、ありがたいことです。読み終わった後で、若い頃なら、「やっぱり悪いことはしちゃいけない」と考えたかも。年齢を重ねた今は、「やっぱり性根の腐った奴を仲間にしちゃいけない」という思いでいっぱいです。その後の又右衛門がどうなったのか知りたい。2022/11/01

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