出版社内容情報
「ブラック・ダリア」から「ホワイト・ジャズ」にいたる"暗黒のLA四部作"の総決算的短篇集。"四部作"の裏を読む面白さが横溢!
内容説明
LAの腐敗のるつぼから掴みだした悪の詩情。初めての短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
6
中短編集。これで著作はなから読み終わったかな。相変わらずの暴力性だけど、非常にドライに書かれ、かつ無駄をとことん削ぎ落としたぶつ切りのような文章。犯罪小説ではなく悪そのものを書くのがエルロイ。2022/12/26
Chako@(旧名:かど =^ェ^=)
5
冒頭のエッセイと短編からなる本書は言わば、LA4部作のスピンオフや後日譚という意味合いが少なからずある。長編は巧緻で錯綜するプロットが特徴的だが、本書はエルロイ色を残しつつギュッと短縮したものばかり。内容の複雑さから長編を読むのを躊躇ってる人にとっては入門書のように感じる短編もあるが、そうではない短編もある。4作読破した読者へのご褒美のような気がするのは、あの人物があの時、こんな事件に遭遇していたというのをニヤリとしながら楽しめるからだ。さらに言うなら1950年代·LAを賑わせた有名人たちの存在が、☟☟☟2018/01/08
at@n
0
「ディック・コンティーノ・ブルース」素晴らしい。実在するLAやハリウッドの人々やピンクス・ドッグズなどと虚構が絡み合う濃密な描写を堪能。2011/11/18
中読症K
0
《図書館》
eazy
0
「ディック・コンティーノ・ブルース」が素晴らしい。登場人物が、LA4部作とダブっているので、外伝として軽く楽しめます。2000/04/10