けだもの

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けだもの

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163165004
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

無実の罪で捕えられた浪人は凄惨な拷問の果てに刑死。同時刻、奉行所に真犯人が名乗り出た。同心の執念を描く表題作ほか四篇収録

内容説明

同心の執念、戦国の勇将の栄光と蹉跌、士道に殉じた侍たち。時代小説の粋を集めた傑作短篇集。人を殺め、女を犯し、無実の者を罪に落す。悪逆非道のけだもの、相川彦次郎。八丁堀同心、三刀谷幸吉はお役目を辞し、家を捨て、自らも一匹のけだものと化し、執念の追跡を続ける―。表題作ほか力作四篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

22
いろいろな階層の武士に関する短編集です。著書ならではの軽快な文章ですので読みやすいです。「受城異聞記」が圧巻でした。あと「おれも、おまえも」も良かったです。2023/10/02

山内正

2
郡上八幡藩は年貢の失敗を責められ 改易となる 加賀藩支城の村周り役弥四郎は 家老から相談され飛騨の城と陣屋の受け取りを幕府から命じられた 日が足りない 急ぎ二十数名を従え山雪道を登る 遅れれば改易もある 四五人の一隊が脱落、又一人と 十五人になる隊が峠を越える下りで 滑落する者が出た 川に出て陣屋が見えた 先に人をやり代官だけの入れ替えと告げた城にやっと着き城門が閉されてた 門の隙間を入り広場に出た 三十数人の割腹自殺が目に入る 明け渡しは無く我が藩へ使者を出す2019/11/30

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