出版社内容情報
日毎に変る天気のように、芝居も生き方も気分次第。著者が、三十年にわたるつきあいを通して知りえた歌舞伎役者中村勘三郎の魅力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
14
山川静夫さん(著者。元NHKアナウンサー)と先代の勘三郎さんとの意外な関係、気難しい方だと思われていたようだが情に厚く茶目っ気もあったところなど、つぶさに読ませていただいた。時折勘九郎さん(現勘三郎)の幼少時代がお顔を見せるのが何と言うか・・・、やはり親子でいらしたんだなとつくづく温かく、そしてさびしい気持ちになってしまった。2013/01/10
Yasu
1
山川アナと十七代目との親交録。残念ながら十七代目の舞台は観ていないが演じた役の多さでギネスに載ったと言うことは聞いている。中村屋には家の芸というものがないからだろうがその分多様な役で鍛えられたのだろう。本書を読んでいてやはり十八代目の事を思い出し性格は父親譲りなんだなあと笑ってしまった。まさかこの2人を見送るなど山川氏も思っていなかっただろうに十八代目が亡くなった時はどんな心境だったろうか。もう一度中村屋の鏡獅子が観たくなった。2014/10/27
みこと
0
十七代勘三郎にまつわる話。昭和の名人勘三郎から、昨年儚くなった十八代目の勘九郎時代の話や、最後には当時4歳の勘太郎さえ名乗る前の現勘九郎もにもふれられており、この4月に初舞台を踏んだ七緒八くんにも繋がっていくのだろうなと感慨深いものがある。東劇のシネマ歌舞伎クラシックも俄然見に行きたくなった。2013/05/18
sawa
0
☆☆☆☆ こんなにも素敵な役者を見ることができなかったのはとても残念。しかし、この人の芸は現勘三郎を始めとする様々な役者から見ることができるのだというのは不思議な気がする。勘三郎との出会いから別れまでが描かれているのだが、章ごとにいつの話なのかを書いてもらわないと、登場する役者が何代目なのかということが分からない。(図)2010/09/27
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