出版社内容情報
今度の若い恋人は、自分の書いてる小説の、想像上の女性に恋をしているらしい。四十五歳の私は、第二バイオリンにすぎないのか……
内容説明
浅く、束の間の、あとくされのない愛の繰り返しを選んだローラの生き方は、彼女の出生の秘密に深く根ざしているらしい。が、新しい相手、作家志望の青年クロードは、ローラのルールを壊してしまう。生身の彼女をさしおいて、自分の小説のヒロインに恋をすることによって。人生の皮肉と哀切さをウィットで斬りさばいた傑作。
感想・レビュー
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- 和書
- 埋み火 〈下〉 文春文庫