出版社内容情報
わたしは勤め先の学校で子供の幻を見るようになる。そしてある日校内のプールに女性教師の変死体が浮かぶ。表題作以下七篇を収録
内容説明
この世であってこの世でない、宮部ゆみきの怪しい世界七篇。「せんせい、あそぼ」とささやく幻の少年の正体は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuko
28
ホラー短編集。「私の死んだ後に」は、ホラーというよりファンタジーといった趣だが、他は、ぞくっとするお話ばかり。年月がたち、恨みを持っていた本人が忘れてしまっているのに恨み自体がその場所に残っているというのは恐ろしい。2019/02/12
ちゃさち
19
終わりが背筋がゾクゾクとする話ばかり。怖かったです。2018/07/07
a43
19
今度は短編集でした。どれも背筋がすっと寒くなるようなミステリーよりはホラーな感じで、でも掲載雑誌によるのか、それぞれ違う魅力がありました。面白かった。そして、「いつも二人で」以外は全体的に恐いです。これもラストは他同様、こわかったけれど。2016/09/14
an-ponta
11
短編のミステリーが7話。どの話も少しゾクッとするような感じでした。特に最後の「たった一人」が良かった。キーワードの「時間軸」から、探偵さんはどうなってしまったんだろうと想像してみたけど、答は出ませんでした。2013/06/30
mikeko
8
H4年初版。29年後に一読。7編の短編集です。★ホラーでもありファンタジーのようでもあり不可思議な物語。怖いかもと思ったのですが、表紙ほどの怖さはなかったです。★「とり残されて」殺意。他者への呪いは自分に返って来そうだが、それでも暗い願望を叶える?「おたすけぶち」村の住人達は歪な人外の者か?と思いながら読んだ。ちと(ずいぶん)ズレていた。話はそこに着地したか…。その後、彼女の選択は?「たった一人」不思議な話。彼女は彼を見つけられるだろうか。宮部さんの脳世界どうなってるんだろう。奥深が深い。★次に進もう。2021/08/13