出版社内容情報
黙せる王は、ながい苦難のすえ、万世不変のことばを得る──文字である。古代中国史上、初めて文字を創造した高宗武丁を描く名品
内容説明
文字をつくった王の話。黙せる王は、苦難のすえ万世に不滅の言葉を得る。森羅万象からひきだす象。すなわち、文字である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Goto3387
2
短編5編である。『沈黙の王』…中国ではじめて文字を創造した武丁「象を森羅万象から抽き出せ」ことばを切望した王の真意。文字とは言葉なのであると実感できる話。『妖異記 」…王室の史官の長であった伯陽の太史としての義務に対する峻烈な態度。いつの世も書物が燃えて消失するのは悲しい、『鳳凰の冠』…「義に従い、直なり」と讃えられた叔向と、静粛な妻、季邪のたたずまいが素敵である。宮城谷さんの書く義や礼を重んじる人々の物語は気持ちのいいものである。その中で、叔向の母、叔姫の嫉妬が際立って恐ろしい。2018/08/14
^o^っpe
1
沈黙の王(商王朝、中国で初めて目に見えることば=文字を創造した、後の高宗武丁。ふえつ)/地中の火(夏王朝を倒した寒浞。純狐)/妖異記(東周王朝前、王事の記録者伯陽目線。友。幽王と褒姒)/豊饒の門(妖異記と同時期。鄭の君主=友と息子掘突目線)/鳳凰の冠(春秋時代、晋の平公に仕えた叔向。夏姫の娘)の5短編集。短編なのであまり横道それずf^_^;集中できた。視点の違う2作品を続けて読めるのも短編ならでは。文字を作る時代!想像していつもながらワクワクした。2015/08/12
karupinpin
1
古代の中国の物語。人の名前が難しい!2009/03/02
多分、器用です
0
特に、文字創成神話のはなしがよかった。2012/06/25
M
0
まだ文字がなかった頃の中国の話。妖術や呪いが当たり前だった故なかなか身に染みてこない時代ですが、言葉が話せず周りから蔑まされてきた表題作の王の人間らしい悩みはいつの時代にもありうる事なのでいつもよりは入り込めやすかったと思う。2012/01/15
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