出版社内容情報
チベットの山中。ハゲワシに人の死体を処理させる現場に立会ってからというもの、毎夜夢に現れる奇怪な光景。表題作以下八篇収録
内容説明
怪奇・幻想・大自然。８篇の夢枕ワールドが広がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
UNIT-0
10
紫綬褒章の話題に触れ、ふと思い出して読んでみた。どこか風情を感じる作品もあればガチガチのSFもある短編集。『閑古鳥』『あやかし』のようなふわっとした雰囲気の後に『超高層ハンティング』『羊の宇宙』とSF色の強いものが続くのに驚いた。鳥葬って著者の創作だと思ったんだけど実際にあるのね。知らなかった。2018/05/05
daubentonia
9
『柔らかい家』『鳥葬の山』の様な不気味で気持ち悪い作品から、『羊の宇宙』『頭の中の湿った土』の様な奥深い作品まで、夢枕獏さんの様々な引き出しが楽しめる短編集でした。作品全体から自然の中での人間の無力さや自然の恐ろしさが、ヒシヒシと伝わってくる気がしました。グロテスクなホラーど真ん中な話から、ハードボイルド＋SF、哲学的な話まであって『陰陽師』のイメージとはまた違った雰囲気を楽しめます。自分の死体が鳥葬されると思うと、かなり怖いですね…。2013/05/14
Ra
3
タイプの違う8作品。短時間で読みきれるのに内容ぎっしりで、どれもハズレ無し。鳥葬があんなに手間のかかるものとは知らなかった。2019/05/04
あさ
1
面白かったです。薄気味悪い感じがよかったです。2019/01/08
calaf
1
うーむ...あまり気持ちの良くない短編集 (^_^;;;2005/07/30
