離婚しない女

離婚しない女

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163092003
  • NDC分類 913.6

出版社内容情報

一夜だけの浮気で、夫の元へ戻ろうと決意する由子。男のすべてを独占すべく、あえて殺人の共犯者となる美代子。相反する愛の形を見据えた松竹映画決定の話題作

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

43
★★★☆☆ 少し長めの表題作と極短い短編が二作。表題作は言ってみればW不倫の話。二人の女性の視点から交互に語られるのだが、終盤で思いも寄らぬ形でストーリーが着地する。いつもながらこの鮮やかなまでに構図が反転する様は見事の一言しかない。ただ、この作品の終始モヤッとしている感じはあまり好きになれなかった。他二作も表題作と同様に終盤でアッといわされるような展開が待ち受けている。この短さでありながら、展開の鮮やかに唸らされてしまう辺り流石のものだが、一方で短さゆえの物足りなさもやはり感じられる。2016/07/26

mashumaro

3
「女」を題材とした三篇は、どれも結末の意外性で驚かされる逸品でした。そして読後は、やりきれないヒリヒリした痛みのようなものが残ります。人間の持つ二面性、善と悪を細やかに描き、その時々の情景が目に浮かぶようでした。作者自身が寺に生まれ、得度しているという経歴に関係しているのか、世の無常というものを感じさせる作風だと思いました。もっといろんな作品を読んでみたいと思います。2021/03/05

tara

2
中編1本・短編2本を収録した逆転尽くしの作品集。中でも表題作の中編は、二人の女の人生が交錯し収束した末に訪れる反転が鮮烈。2016/05/23

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