出版社内容情報
男に迷って夫や娘を捨て、挙句の果てに、その男にも裏切られた哀れな女に同情するるいと東吾、そして畝源三郎を描く表題作のほか六篇収録。好評シリーズ第四弾!
内容説明
江戸の風物、人情を豊かに謳いあげる異色の捕物帳。“かわせみ”のるい、剣の達人・東吾、同心・源三郎らが展開する軽快な連作シリーズ第4巻
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ココ
2
再読。春色大川端/酸漿は殺しの口笛/玉菊燈籠の女/能役者、清太夫/冬の月/雪の朝2018/03/15
いろいろアッテナ
1
★★★☆2015/07/15
kagetrasama-aoi(葵・橘)
0
第七作目。登場人物がサザエさん状態になっているのは、連作短編集の宿命だとは思いますが、「冬の月」で、”だが、正月が来るたびに、るいは年齢をとる。七重にしても、同じことであった。”の地の文が、これから少し変化がある暗示なのかしら……と期待してしまいます。「玉菊燈籠の女」はちょっと解り難い展開でした、続きがあるようなないような……。「冬の月」は現代の姑にも身に詰まされるお話、といっても今は選択肢が沢山ありますからこんな切なさを感じる人は殆どいないとは思いますが。女性の自由が制限されていた時代の辛いお話でした。2017/08/12