出版社内容情報
明治を一身に表徴する将軍乃木希典。ひたすらに死処を求めて、ついに帝に殉じた武人の心の屈折と詩魂の高揚を摸索した評判の名篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HH2020
9
◎ 司馬遼太郎は乃木希典が好きでない。好きでない人物なのにこれだけ書けるというのは、対象が好きであればこそ書けるという塩野七生女史の考えからすると驚きでしかない。司馬遼太郎から見れば、乃木希典は無能の軍人である。無能だが乃木ほどその性格が軍人らしい男はいないという。この相反する表裏を見抜く力は司馬遼太郎ならではだろう。もっともこれは小説ではなく著者自身の覚書であると繰り返し述べている。図書館のリクエストが回ってこないので家にある死蔵書から選んだ。昭和42年第一刷文藝春秋箱入り本。2017/04/09
半べえ (やればできる子)
2
★★★ 1975.12.25
TOKO
1
特にコメントなし。明治天皇の行列の前は、人も横切れないが、もちろん犬も横切れない。もし、わんこが横切ると、先頭を行く近衛兵が手に持った大槍で串刺しにするんだって。うまいらしい。2010/04/19
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