良い眠りが認知症を予防する - 精神科医が55年目に気づいたこと

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  • サイズ 46判/ページ数 185p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784160090019
  • NDC分類 493.75
  • Cコード C0047

出版社内容情報

統合失調症の専門医として50年以上にわたって患者さんたちの治療に当たってきた著者は、最近、何十年も治療に通ってくる患者さんたちが誰も認知症になっていないことに気づきました。その理由は、再発を防ぐ薬を規則的に飲み続けることで良質な睡眠がとれていることにある、と確信した著者は、本書で、睡眠に関する自分および日本や世界の研究者の研究成果に基づき、良質な睡眠とは何か、それが認知症予防にいかに大切かを解説します。
著者が睡眠の研究に取り組むようになったきっかけは、統合失調症の再発に睡眠が深く関係していることに気づいたことにありました。著者は、患者さんの終夜の睡眠時脳波を測定することで、再発する患者さんには最も深い眠り(第四相と言われる「深睡眠」)が不足することを発見しました。50年以上前のことで、当時として世界的にも画期的な研究成果です。以来、著者は、睡眠と発症の関係に関心を深め、統合失調症の治療薬の開発にも力を注いできました。そうした診療・研究の成果として、今回の「認知症に対する気づき」があったのです。
本書の前半は統合失調症の話が中心で、後半が認知症の予防についての話ですが、認知症予防についてだけ知りたい方のために、後半だけ読んでも理解できるよう記されています。本書を貫くテーマは、良質な睡眠とは何か、ということです。認知症にかかりたくないすべての現代人は、必読です。