出版社内容情報
著者は三井物産の商社マンとして、長年にわたりアメリカや中国を相手としたビジネスに携わってきた。本書は、その経験に基づき、米中両国の国民性を論じ、彼らとどう渡り合い、どんな関係を築き上げていけばいいか、また、今後の日本の存在と役割はどういうものになるのかを考察したものである。著者は、米国に通算13年、台北・北京・香港の中華圏に10年駐在し、専務を最後に三井物産を退任したあとも、香港に本社をもつハチソンワンポアジャパンの社長を長年務め、現在も取締役相談役である。米中を相手としたビジネスはほぼ50年、約半世紀にもわたる。日本は米中のはざまで、両国とうまく折り合いをつけつつ生きていくしかないが、米中二極時代を迎えた今、とくに米国にトランプが登場し、中国で習近平が皇帝に近い存在となり、激しい覇権戦争を繰り広げるようになって、いよいよ難しい舵取りを迫られるようになった。著者は、そんな時代だからこそ、両国を、両国民を、ちゃんと理解しなければならないと言う。著者は、ビジネス上の豊富な経験のみならず、私的な交遊にも筆を運んで具体的な両国民のありようを論じ、一方で、マクロな経済指標を視野において、大きな歴史の流れの中で二極時代を見据えようとする。豊富な経験に裏打ちされた練達の経済人の提言は、これからの日本の進むべき道への示唆に富む。現代ビジネスマン必読の書といえよう。
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