医師母娘の問わず語り

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  • サイズ B6判/ページ数 219p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784160089419
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

母は志摩の医院長夫人、娘は三重県下の病院勤めで、共に医師。故郷や家族、友人との思い出を人情味深く、笑いを交えて綴る随筆集ゆかりの地は中須(山口県)、京都、大阪そして伊勢志摩……



母は志摩の医院長夫人、娘は三重県下の病院勤めで、共に医師。故郷や家族、友人との思い出を人情味深く、笑いを交えて綴る随筆集



あんたの故郷はどこ? 私のふる里は山口県です。

私の育った中須村は、市街地から中国山系へ二十キロばかり入り込んだ山峡の村だ。この地、志摩半島に住むようになるまでは、夫の勤務病院の異動のたびに、何度も転々と引っ越した。京都市から福知山市へ、京都府南部の城陽市から滋賀県の彦根市、大阪府西部の池田市から再び滋賀県の大津市、そして大阪市。大阪から現在の志摩半島の町。結婚以来、七回も引っ越したことになる。(「望郷ササユリ」より)



……紀伊半島のかかとのあたりに出っ張っている細い志摩半島の片隅に、ひっそりと、医業を続けている老夫婦(私と夫)や、四人の子供たちを女手ひとつで育児奮闘中の娘がいることに思いを馳せていただければ、こんなにありがたいことはない。(「まえがき」より)

谷奥 扶美・ハンズリー 範江[タニオク フミ ハンズリー ノリエ]
著・文・その他