出版社内容情報
〝棋士が語る〟藤井聡太、ライバル、そして未来
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さっこ
63
ネット記事で読める作品が主だったので既読のインタビューが多かった。藤井竜王と同期の大橋六段や同世代の若手棋士三名ほか、さまざまな棋士の横顔が垣間見られる。記事の中で朝日杯での藤井五段の「負け」を願った同世代の棋士の話がある。勝負事の世界でそれは素直な気持ちなのかもしれないけれど、「ただ自分が強くなりたい」と願い続ける藤井少年との違いを改めて感じた。きっと藤井竜王は人の負けを願ったりはしない。対豊島戦の真夏の十二番勝負の記事は、あの時の感動がよみがえってきた。2022/04/24
akihiko810/アカウント移行中
26
文春オンラインで掲載されたコラムをまとめたムック本。棋士インタビューなど。印象度B+ ネットでも読んだのだが、本でも読む。特に面白かった記事は、オールラウンダー鼎談、親将ブログ(プロ棋士の子供時代の、親のブログ)、子供時代たっくん(伊藤匠)のライバルだったが、奨励会に入らずプロにはならなかったアマ高段者大学生。 奨励会に入って厳しいプロ将棋への道を選ぶ人も、それを選ばない人にも、当然ながら「人生」はある。 観る将にはたまらない一冊。2023/05/30
めかぶおじさん
7
将棋界のいろいろな方々の話を集めた一冊でした。藤井世代の背景・関係性が面白かったです。奨励会で追いつかれた棋士、少年時代や奨励会で藤井に勝ったことがあるが、いつの間にか差をつけられてしまった棋士の心情など、よみごたえがありました。真夏の十二番勝負では、ネットにある棋譜と合わせてみたら楽しめました。最近はネットやTVの観戦もそれほどしていなかったのですが、この本を通じて最近活躍している棋士が知れたので観戦してみようかなと思いました。2022/09/19
CHRONO
4
将棋本はどうしても、盤面図などの説明が中心になりがち。そんな中この本は棋士との対談形式を中心に、文章で棋士の人となりを楽しませてくれる読みやすい1冊でした。2021も読んでみます。2023/01/16
kata
4
それぞれの人生があり、それぞれのドラマがある。 それはスポットライトの当たるひとだけでなく、すべてのひとに当てはまる。 なにかのタイミング、で人は交わる。 それが後から考えると、思いもよらぬ形になっていることがある。 そんなことを感じさせてくれる、面白さ。 特に山口さんの人生、人柄に興味を感じた。2022/09/10