ハヤカワ新書<br> 行動経済学の死―再現性危機と経済学のゆくえ

個数:
電子版価格
¥1,540
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ新書
行動経済学の死―再現性危機と経済学のゆくえ

  • 川越 敏司【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 早川書房(2025/04発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外
  • ポイント 70pt
  • 倉庫に在庫がございます(通常、注文翌々日~4日後に出荷)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆前日の在庫データを元にしているため、品切れの場合がございます。
    ◆表紙のご指定は承っておりません。
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400429
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「実践的」「ビジネスに役立つ」と喧伝され、世間で注目を集めてきた行動経済学だが、いまその有効性に疑惑の目が向けられている。行動経済学会会長が、歴史的経緯を振り返りながら、理論を基礎から紐解き、その批判を徹底検証。学問的な意義を明らかにする。

内容説明

経済学に心理学の知見を取り入れ、新たな地平を切り拓いた行動経済学。「ビジネスに役立つ」と脚光を浴びる一方で、実はその成果に疑惑の目が向けられている。“損失回避性”などの主要な主張には根拠が乏しく、行動変容を促す“ナッジ”にも効果がないとする批判だ。心理実験を中心に「再現性のなさ」が問題視されるなかで、行動経済学はもはや学問として「死」を迎えているのか。行動経済学会・会長が、歴史的経緯から最新研究まで踏まえ、徹底検証。真相を解き明かし、その学問的意義をとらえ直す。

目次

第1章 行動経済学の核となる「損失回避性」への疑問(行動経済学は死に瀕している―フレハの主張;損失回避性を示す証拠はない―イェキアムの指摘 ほか)
第2章 実社会で活用が進む「ナッジ」の有効性への疑問(ナッジに効果はない―フレハの主張;ナッジの定義の再検討 ほか)
第3章 経済学における「再現性危機」と対策の現状(仮説検定の手順;仮説検定の実例―カイ二乗検定 ほか)
第4章 「行動経済学の死」の真相(「囚人のジレンマ・ゲーム」と合成の誤謬;市場実験での合成の誤謬 ほか)

著者等紹介

川越敏司[カワゴエトシジ]
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。行動経済学会会長。大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了、博士(経済学)。1970年、和歌山県和歌山市生まれ。埼玉大学経済学部社会環境設計学科助手等を経て、2013年より現職。専門分野はゲーム理論・実験経済学。趣味はバロック・フルート演奏、チェス・プロブレムや漢詩の創作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月をみるもの

13
カーネマンやアリエリーは一般書として大人気なわけだが、学問分野としての行動経済学は、もう何十年も「再現性の危機」にさらされている(まあ心理学とか生物とか他の分野でも再現性は大きな問題のわけだが、、、)「行動経済学は一度死んだが二度は死なない。なぜなら伝統的な経済学と一体化したから(〜次に死ぬときは経済学そのものが死ぬ時)」というのが著者の主張のわけだが、じつは伝統的な経済学そのものがゾンビ、、、というか、そもそも生きてたことないんじゃないの?」2025/06/30

kenitirokikuti

10
著者は行動経済学会会長。表題は行動経済学を批判したアメリカの研究者のブログ記事から取ったもの(2020年)▲90年代まで伝統的経済学派は行動経済学派の案を拒んでいたが、2000年頃から折衷的な一般理論が成っている、というのが著者が示す概観である。もう少し著者の言葉を借りると、行動経済学はひとの不合理な振る舞いを扱ったが、けっきょく効用関数の最大化という合理的選択理論に収まっている、と。2025/05/14

iwtn_

7
少し前から流行っている行動経済学は再現されにくく、その信頼性が過剰なのでは?というお話。それと、過去の経済学の合理性を拡張する形で、行動経済学の理論が本流に取り入れられつつあるのが現状、ということで理解した気になっている。複雑系である経済に対して、中々統一的な理論は難しいと個人的には思っているが、しかし大まかな予測をするためのモデル、ぐらいの精度で今後も改善されていくんだろう。社会全体が良い方向に向かえるガイドラインぐらいになってくれれば嬉しい。あと、ナッジあたりの知識は仕事にも活かせそう。2025/06/29

kaida6213

7
心理学の分野でもあった、各種実験の再現性がないよねという話。過去有名な論文の詳細部分はなかなか面白かったが、結論そうなるんですかね。2025/05/05

さいと

3
損失回避性は現状維持バイアスではないか、ナッジはそれほど効果がないなど行動経済学の再現性を疑っている。数式がたくさんあるのでそんなには読みやすくなかった。2025/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22549058
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品