ハヤカワ新書<br> 行動経済学の死―再現性危機と経済学のゆくえ

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ハヤカワ新書
行動経済学の死―再現性危機と経済学のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784153400429
  • NDC分類 331
  • Cコード C0233

出版社内容情報

「実践的」「ビジネスに役立つ」と喧伝され、世間で注目を集めてきた行動経済学だが、いまその有効性に疑惑の目が向けられている。行動経済学会会長が、歴史的経緯を振り返りながら、理論を基礎から紐解き、その批判を徹底検証。学問的な意義を明らかにする。

内容説明

経済学に心理学の知見を取り入れ、新たな地平を切り拓いた行動経済学。「ビジネスに役立つ」と脚光を浴びる一方で、実はその成果に疑惑の目が向けられている。“損失回避性”などの主要な主張には根拠が乏しく、行動変容を促す“ナッジ”にも効果がないとする批判だ。心理実験を中心に「再現性のなさ」が問題視されるなかで、行動経済学はもはや学問として「死」を迎えているのか。行動経済学会・会長が、歴史的経緯から最新研究まで踏まえ、徹底検証。真相を解き明かし、その学問的意義をとらえ直す。

目次

第1章 行動経済学の核となる「損失回避性」への疑問(行動経済学は死に瀕している―フレハの主張;損失回避性を示す証拠はない―イェキアムの指摘 ほか)
第2章 実社会で活用が進む「ナッジ」の有効性への疑問(ナッジに効果はない―フレハの主張;ナッジの定義の再検討 ほか)
第3章 経済学における「再現性危機」と対策の現状(仮説検定の手順;仮説検定の実例―カイ二乗検定 ほか)
第4章 「行動経済学の死」の真相(「囚人のジレンマ・ゲーム」と合成の誤謬;市場実験での合成の誤謬 ほか)

著者等紹介

川越敏司[カワゴエトシジ]
公立はこだて未来大学システム情報科学部複雑系知能学科教授。行動経済学会会長。大阪市立大学大学院経済学研究科前期博士課程修了、博士(経済学)。1970年、和歌山県和歌山市生まれ。埼玉大学経済学部社会環境設計学科助手等を経て、2013年より現職。専門分野はゲーム理論・実験経済学。趣味はバロック・フルート演奏、チェス・プロブレムや漢詩の創作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kenitirokikuti

10
著者は行動経済学会会長。表題は行動経済学を批判したアメリカの研究者のブログ記事から取ったもの(2020年)▲90年代まで伝統的経済学派は行動経済学派の案を拒んでいたが、2000年頃から折衷的な一般理論が成っている、というのが著者が示す概観である。もう少し著者の言葉を借りると、行動経済学はひとの不合理な振る舞いを扱ったが、けっきょく効用関数の最大化という合理的選択理論に収まっている、と。2025/05/14

kaida6213

7
心理学の分野でもあった、各種実験の再現性がないよねという話。過去有名な論文の詳細部分はなかなか面白かったが、結論そうなるんですかね。2025/05/05

Go Extreme

1
再現性危機 損失回避性の再現性 ナッジの政策効果への疑問 プロスペクト理論の揺らぎ リスクに対する態度と効用関数 損失回避度と現状維持バイアス ナッジの定義再検討 リバタリアン・パターナリズム ナッジ効果1.4%増の実態 メタ分析と深刻な出版バイアス 経済学全体の再現性問題 疑わしい研究行為 p値ハッキング 再現性ポリシーと対策 事前登録とレジスタード・レポート 追試の重要性 行動経済学と伝統的経済学の共存 一般理論の登場 合理的選択理論としての行動経済学 行動経済学の最初の死 行動経済学という名称の抹消2025/05/24

がんこおやじ

1
行動経済学の現在が分かる本。どうも行動経済学は結論ありきの実験をしているようで、今ひとつ好きになれなかったが、今や経済学との統一がなされていることは初めて知った。しっかりした行動経済学の本。2025/05/21

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