出版社内容情報
天才テック起業家ビックスは、アップロードされた他人の記憶に誰もがアクセス可能となる画期的な機器を発売する。記憶が個人のものでなくなりつつある世界で、人が求める「真のつながり」とはなにか――『ならずものがやってくる』著者による、最新連作短篇集
【目次】
内容説明
天才IT実業家として名を馳せるビックス・ボウトンは、人知れず悩んでいた。会社は順調、家庭にも問題はない。しかし40歳を迎えたころから、新しいアイデアが出てこなくなったのだ。そんなとき、気まぐれで参加した学術的な集まりで、彼は意識の外在化に関する研究を知る。その6年後にビックスが立ち上げた記憶共有サービスは、世界に波紋を広げていく。無数の記憶を単なるデータと見なす者、反発する者もいれば、今は亡き人々の思い出と折り合いをつけるために使う人もいて―画期的な技術革新を背景に、さまざまな人生の切実な一瞬を千変万化の鮮やかな文体で描き上げる、ピュリッツァー賞・全米批評家協会賞受賞作『ならずものがやってくる』姉妹篇。
著者等紹介
イーガン,ジェニファー[イーガン,ジェニファー] [Egan,Jennifer]
1962年、シカゴ生まれ。ペンシルヴァニア大学卒業。1993年に短篇集Emerald Cityを刊行。1995年に発表した初の長篇『インヴィジブル・サーカス』はベストセラーとなり映画化された。長篇第二作Look at Me(2001)は全米図書賞最終候補となり、長篇第三作『古城ホテル』(2006)を経て、長篇第四作『ならずものがやってくる』(2010、ハヤカワepi文庫)でピュリッツァー賞、全米批評家協会賞、ロサンゼルス・タイムズ文学賞、全英図書賞(国際部門)を受賞。長編第五作『マンハッタン・ビーチ』(2017、早川書房)はアンドリュー・カーネギー・メダルを受賞した。本書『キャンディハウス』は『ならずものがやってくる』の姉妹編にあたり、ニューヨーク・タイムズが選ぶ2022年の10冊に選出された
谷崎由依[タニザキユイ] 
京都大学文学研究科修士課程修了、作家、翻訳家、近畿大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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