内容説明
東京はもう終わっている。人が多すぎる東京では仕事で頭角を現すのは難しく、少ない給料のほとんどは住居費などの「東京に住むための経費」に吸い取られる。おまけに子育て環境は酷く、食は貧しい。そんな東京に嫌気が差し、縁もゆかりもない高知県の限界集落に移住した著者は、家賃が8万円から3万円に下がり、収入は約3倍になり、自然豊かな環境で幸せに暮らしている。地方消滅という言葉があるが、人が少なく、ないものだらけだからこそ、地方には確実に儲かるのに未だ手付かずの仕事が無数にあるのだ。「東京」と「地方」の常識が変わる一冊。
目次
第1部 東京はもう終わっている
第2部 田舎のほうが圧倒的に稼ぎやすい
第3部 限界集落に移住して、こんな幸せになりました
第4部 「ないものだらけ」だからこそ地方はチャンス―イケダハヤト式ビジネス紹介
第5部 移住で失敗しないための5つのステップと知っておくべき制度
おまけ 移住に関する「よくある質問」
著者等紹介
イケダハヤト[イケダハヤト]
ブロガー。1986年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、大手メーカーに勤務。会社員生活を経験した後、3年目に独立。2015年に家族で東京から高知県の限界集落に移住。オンラインサロンを主宰するほか、『ビッグイシューオンライン』編集長も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
269
著者のブログは良く見ているが、改めて興味深く読めた。確かに都会に住むメリットは年々無くなってきているように感じる。2016/03/22
やすらぎ
140
東京は住みやすいですか。元気でいますか。無理していませんか。東京から脱出したイケダハヤトさんの本。ここで生活していると感じる矛盾が書いてあります。…故郷から旅立つとき、皆は何を夢見ていたのだろう。最初の頃の東京は輝き、全てに満ちているようだった。それは錯覚だったのか。徐々に自らが都会にはないものを求め始めてしまう。自分が変わってしまうのだ。理想と現実に直面し、ここに染まらざるを得ず、何が正しいのかさえもわからなくなる。負のループ。迷子。…すみません。かなり私情を挟んでいます。私はまだ東京で消耗しています。2019/06/08
Tsuyoshi
74
ブロガーによる田舎暮らしのススメ的な本。文章自体はやや挑発的ながらも移住に向けた心構えや方法論(二段階移住、やりたくない事だけを決めておく等)については腑に落ちる部分が多かった。何より著書が主張する「自分がダメなのではなく環境が合わないだけという」という意見は田舎への移住云々に関わらずポジティブな気持ちにさせてくれる一言だった。2018/06/22
hatayan
62
2016年刊。東京から高知に移住したブロガーのエッセイ。 東京に住むことの利点である「関係者が簡単に会える」ことを無駄だと一刀両断。東京だと通り一遍の付き合いしかできないが地方だと一つ一つの出会いに深みがあり仕事の生産性も上がる。塾に通わず早大政経に入った経験から子どもの学習もオンラインで事足りると断言。 終始煽り気味の文章であること、地方で成功するにはもともとの能力が前提になることに触れていない点が気になりますが、コロナ禍で「接触の軽減」が注目される今読むと、著者の主張には一定頷けるところがあります。2020/05/15
おいしゃん
45
20代で東京を逃れ、高知へ移住した著者。だいぶ田舎暮らしを煽り気味だが、それを差し引いても、読んでてワクワクし、今すぐに移住したい(できそう)気にさせてくれる。2018/06/26