ブレイクショットの軌跡

個数:
電子版価格
¥2,310
  • 電子版あり

ブレイクショットの軌跡

  • ウェブストア専用在庫が6冊ございます。(2025年05月28日 05時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 584p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152104113
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自動車期間工の本田昴は、2年11カ月の寮生活最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトを車体内に落とすのを目撃するが。マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽――移り変わっていく所有者たちの多様性と不可解さのドラマ

内容説明

底が抜けた社会の地獄で、あなたの夢は何ですか?自動車期間工の本田昴は、Twitterの140字だけが社会とのつながりだった2年11カ月の寮生活を終えようとしていた。最終日、同僚がSUVブレイクショットのボルトをひとつ車体の内部に落とすのを目撃する。見過ごせば明日からは自由の身だが、さて…。以後、マネーゲームの狂騒、偽装修理に戸惑う板金工、悪徳不動産会社の陥穽、そしてSNSの混沌と「アフリカのホワイトハウス」―移り変わっていくブレイクショットの所有者を通して、現代日本社会の諸相と複雑なドラマが展開されていく。人間の多様性と不可解さをテーマに、8つの物語の「軌跡」を奇跡のような構成力で描き切った、『同志少女よ、敵を撃て』を超える最高傑作。

著者等紹介

逢坂冬馬[アイサカトウマ]
1985年、埼玉県生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。同書は2022年本屋大賞、第9回高校生直木賞を受賞、第166回直木賞候補となった。2023年には第2長篇『歌われなかった海賊へ』を刊行、第15回山田風太郎賞の候補となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

204
逢坂 冬馬、3作目です。著者の新境地でしょうか、今回は現代小説、バタフライエフェクト八面体社会派ドラマでした。 今年のBEST20候補、内容も頁数も読み応えがあります。 著者は、もしかしたら、LGBTQかも知れません。 https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0005210411/2025/04/16

パトラッシュ

198
ブレイクショットという1台のSUVがマネーゲーム、自動車偽装修理、パワハラ、詐欺など社会の闇と欲に関わる男たちの間を転々とオーナーを変えていく。希望に満ちて車を買った者は運命に導かれるように思いがけず社会的地位を失う苦しみに直面するが、選択の誤りによる罪を車が代わりに引き受け、おかげで彼らは光ある世界へと復帰していくドラマが展開するのだ。最後に流れ着いた中央アフリカで少年兵たちの悲劇と共に終焉するまで、間然するところない構成力で結びつけていく。前2作と全く異なる作風で、エンタメを書く力量を証明してみせた。2025/03/31

hiace9000

136
前二作とは時代も作風も全く異にした、VUCAな時代に放つエンタメ快作。ブレイクショットで放たれた白玉は的球を弾き飛ばし、互いに連鎖し波及し合いながら動き続ける、手玉であるSUV・ブレイクショットが次々弾く人と、連続する選択と決断の局面。8人の物語が絡み繋がりゆく軌跡を現代的視点と巧みな構成で紡ぎあげる圧巻の社会派群像劇。社会諸相のちがう8人をナインボールに見立て視点移行していく演出は冷徹で精緻な多様性に満ちた社会と、人間の不可解さと善性への信頼と洞察と相まって、作品に十分な厚みと旨味ををもたらしてくれる。2025/05/10

のぶ

120
8人の語り手によるそれぞれの物語が、ビリヤードの最初の一打の名を冠する国産SUVにまつわるエピソードに弾かれるように次々に思いがけぬ影響を与え連鎖していく構成の面白さが光っていた。闇社会周りや詐欺をはじめとした闇ビジネススキームにまつわる応酬や駆け引きの凄味、面白さは際立っていて、そこにSNSと自尊心や集団心理のようなものを絡めてくるのは読んでいて引き込まれるところだった。徹底して社会的マイノリティの側に立った視点を織り込むというところにも著者の神髄を見た思いがした。長い話でしたが、面白く読み通しました。2025/03/31

うっちー

110
いやー逢坂氏の作品はホント読み応えあり。社会問題をいくつも散りばめたせいかも知れませが、プロローグとエピローグの間が少し長かった印象です2025/04/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22448118
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品