コミケへの聖歌

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コミケへの聖歌

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152103932
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

二十一世紀半ばに文明は滅んだ。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは《イリス漫画同好会》を結成して青春を謳歌していた。文明の放課後を描くポストアポカリプス部活SF。

内容説明

二十一世紀半ばに文明は滅んだ。東京は赤い霧に包まれ、そこから戻ってきた者はいない。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した“部室”に集まり、タンポポの“お茶”を優雅に楽しみながら、友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。彼女たち“イリス漫画同好会”の次なる目標は“コミケ”、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オフィーリア

54
読んでびっくり。装丁から漂うジュブナイルな部活ものの雰囲気とは一転、現れたのは文明崩壊後の村社会の閉塞感や先の無さを綿密に描いた生々しい封建社会の現実。閉鎖的で未来の見えない世界でも、文化を愛し、新しい世界へ踏み出す彼女たちに幸あれ。2025/03/15

鮫島英一

41
過疎が進んだ僻村イリス沢に住み少女4人達は漫画や小説を造る部活を営みますが、ある日部活の中心人物がコミケに行くと言い出す。これだけ聞くと田舎の学生が同人誌造ってコミケに行く、スタンバイミー的物語に思えるのですが、まったく違う。徐々に語られていく日本という国の末路と僻村イリス沢の実態。世紀末的世界観と人権を無視した秩序に目を背けたくなる様は主人公の価値観と重なり共感を覚えます。これでもかというくらい暗い世界観とコミケというギャップは独特の味を出して最高でした。個人的には2026年本屋大賞ノミネート作品です 2025/03/29

rosetta

37
★★★★✮12回ハヤカワSFコンテスト大賞。同時受賞した『羊式』がクソほど詰まらなかったので心配したけれど、こいつはスゲー面白かった!まあどっちも「これがSF?」って内容だったけど。ずっと学生で部活していたい、とか無茶苦茶禿同なんですけど!未来のディストピア小説としてはSFなのかな?語り口も主人公の思考のトレースもみんなお気に入ったです。地球的な異常で政府が崩壊し原始的な封建社会になった日本。身分の格差なんかを乗り越えて、貴重な紙に同人誌を創る4人の少女たち。旅に出るところで終わっているのは続編への期待か2025/05/18

よっち

34
二十一世紀半ばに文明が滅んだ世界。そんな時代でも少女たちは廃屋を改造した部室に集まり、旧時代に東京に存在したマンガの楽園〈コミケ〉を目指すポストアポカリプス部活SF。山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々が、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる状況でも、友情に部活にマンガにと何とか青春を謳歌しようとする少女たち。集う少女たちの立ち位置にも歴然とした差があって、時にはそれを突きつけられて葛藤を抱えることもある中、それを乗り越えて、それぞれの理由から彼女たちがコミケを目指す姿が印象的な物語でした。2025/02/13

宇宙猫

29
★★★ 社会が崩壊した日本の山村に暮らす4人の少女が、漫画に憧れて同人誌を作り、コミケに行きたいという情熱に浮かされて壊滅した廃京へ行くために村を出ていく。文明の利器をほぼ消費し尽くし、明治期のような女性が抑圧される封建的な村社会で自由を求める物語。明治は発展途中で明るい未来があったけど、彼らが変えようとする社会は衰退中で切り開く先に明るい未来が無いのが切ない。2025/03/11

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