アガサ・クリスティー失踪事件

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アガサ・クリスティー失踪事件

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152102294
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

1926年。36歳の新進作家アガサは、愛人ナンと再婚するという夫アーチーと大喧嘩の果てに失踪する。警察の捜索隊が組織されるが一向に行方は知れない。一方、アガサから夫を略奪したナンにはある秘密があった。11日間の失踪中、アガサとナンに何が起こったのか?

内容説明

1926年12月3日、『アクロイド殺し』などで注目を集める気鋭の作家アガサ・クリスティーが失踪した。ときにアガサ、36歳。最愛の母親を亡くし、夫のアーチーは年若い下流階級の娘ナンと愛人関係にあって、ひどく落ち込んでいたという。そして失踪当日の朝、離婚を切り出した夫と大喧嘩をしたアガサは、夫と幼い娘テディの乳母に手紙を残して、煙のように姿を消した。捜索には延べ数千人の警官が動員されたが、アガサは一向に見つらず、夫による殺害と遺体遺棄まで疑われた―11日後、ホテル滞在中に発見されるまでは。一方、アガサからアーチーを略奪したナンは、ある秘密を抱えていた…不可解な失踪のあいだ、アガサとナンに何が起こったのか?世界で最も有名ナミステリ作家の実際の失踪事件をもとに描かれた衝撃のサスペンス。

著者等紹介

デ・グラモン,ニーナ[デグラモン,ニーナ] [de Gramont,Nina]
ニュージャージー州生まれ。作家活動と並行してノース・カロライナ大学ウィルミントン校文芸創作学部で教鞭をとっている。2001年に短篇集Of Cats and Menで作家デビュー。最新作にあたる本書は世界的なベストセラーとなり、20カ国以上で翻訳されている

山本やよい[ヤマモトヤヨイ]
同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐうぐう

31
アガサ・クリスティーが1926年の12月、失踪事件を起こしたものの、アガサ自身が失踪期間のことを一切話さなかったため、事件の真相は今も藪の中だ。その11日間の空白に、たっぷりの想像力を込めて描いたのが本作。度肝を抜かれるのが、語り手として抜擢されたのがアガサの当時の夫であったアーチーの愛人・ナンである点だ。失踪のきっかけともなったと言われる愛人の視点から物語を綴るという、なんとも大胆な設定。「わたし自身のいない場所で起きたことをわたしが語っても、それを信用してもいいものかどうか、(つづく)2023/08/17

スイ

18
わーーー良かった!! 未だに謎に包まれたアガサ・クリスティーの失踪事件を下敷きにしたフィクション。 もっとワイドショー的なものを考えていたのだけど、一人称がアガサが失踪するきっかけになる夫の愛人、というところでまず、おっ、となり、その視点が早々に一人称ではあり得なくなっていくところでまた、おっ、となる。 次第にわたしたち、の話になっていき、最高潮に達する4人のひとときがたまらなく切ない。 前半は少しまどろっこしくも感じたが、次第に目が離せなくなった。 ラストもこう来たか、と。 フィクションであることを2023/06/03

一柳すず子

6
アガサクリスティーの知名度を使ってロマンス小説書きました的な内容。実在の愛人をここまで創作していいものなのかな。未婚の母が入る修道院は過酷だけど最も残酷だったのはフィンバルの親では?2023/08/06

おーね

4
アガサ・クリスティーが行方不明になっていた事を夫の愛人の物語と合わせて、えらく大胆につなぎ合わせたものです。なるほどこう来るかと思いました。2023/07/08

しのぶ

4
その昔に映画かドラマを見たような記憶がうっすらあるだけで、ほぼほぼ知識がない状態で読みました。設定はいい。文句なしにおもしろかった! でも、語り手が知らないはずのことを当たり前に語っているのがどうしても違和感。『マグダレンの祈り』も読みたい(観たい)けど、精神的にかなりキツそう。『1793』からの三部作を思い出してしまいました。2023/06/13

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