地球の果ての温室で

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地球の果ての温室で

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152102010
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

謎の蔓草モスバナの異常繁殖地を調査する植物学者のアヨンは、そこで青い光が見えたという噂に心惹かれる。幼い日に不思議な老婆の温室で見た記憶と一致したからだ。アヨンはモスバナの正体を追ううち、かつての世界的大厄災時代を生き抜いた女性の存在を知る

内容説明

ダストという毒物の蔓延により動植物が死に絶える大厄災から、ようやく復興を遂げて六十年。生態学者のアヨンは、謎の蔓草モスバナの異常繁殖を調査しているとき、その地で青い光が見えたという噂に心惹かれた。アヨンはモスバナの秘密を知る者を探すうち、この世界を復興させたとされる女性の一人ナオミにたどり着く。彼女はアヨンに、自らの過去を語りだす―。それは、食料をめぐり殺し合う時代を生き抜いた幼い姉妹アマラとナオミの物語、そして、今や歴史に埋もれる謎の女性ジスとレイチェルの物語だった…。

著者等紹介

キムチョヨプ[キムチョヨプ]
金草葉。1993年生まれ。浦項工科大学化学科を卒業し、同大大学院で生化学修士号を取得。在学中の2017年、第2回韓国科学文学賞中短編部門にて「館内紛失」で大賞、「わたしたちが光の速さで進めないなら」で佳作を受賞し、作家としての活動をスタート。デビュー短篇集『わたしたちが光の速さで進めないなら』(早川書房刊)は韓国内でベストセラーとなり、韓国の新世代SFシーンを牽引する作家となった。2021年、キム・ウォニョンとの共著のノンフィクション『サイボーグになる』で韓国出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

130
植物が重要なファクターとなるSFは『トリフィド時代』以来か。あちらが食人植物なのに対し、人類を滅亡寸前に追いやった毒素を激減させたという発想が面白い。大災厄を生き残った研究者らが偶然、従来の説とは全く異なる真実を見出していくプロセスは美しい探索物語として成立しているが、韓国の作家は文学性重視のためかドラマ性に欠ける。欧米系作家なら第二章「フリムビレッジ」の部分に集中し、食料を巡り殺し合う人びとを描くホラー級に悲惨な破滅ものに仕立てていただろう。科学性に乏しい点と併せて、今ひとう淡白な感じで物足りなかった。2023/03/12

星落秋風五丈原

45
ダストという毒物の蔓延により動植物が死に絶える大災厄からようやく復興を遂げて60年。生態学者のアヨンは、謎の蔓草モスバナの異常繁殖を調査している時、その地で青い光が見えたという噂に心惹かれた。アヨンはモスバナの秘密を知る者を探すうち、この世界を復興させたとされる女性の一人ナオミにたどり着く。彼女はアヨンに自らの過去を語り出す。それは、食糧を巡り殺し合う時代を生きぬいた幼い姉妹アマラとナオミの物語、そして、今や歴史に埋もれる謎の女性ジスとレイチェルの物語だった。2023/02/25

あおでん@やさどく管理人

29
ダストが降り注ぐ大厄災の中では、人間の愚かで醜い部分も見えてしまう。でも人間は、相手を想うこともできる。その想いがあれば、その中の1つが世界を救っていた、なんてこともあるかもしれない。著者のキム・チョヨプさんの名前は、漢字で書くと「草葉」。そんな彼女が植物を題材にした小説を描いたことに運命めいたものを感じた。あとがきと帯の宇垣美里さんの言葉も好き。おすすめ。2023/01/27

ふりや

26
大厄災から復興を遂げた地球を舞台に物語られる、シスターフッドな植物SF。「ダスト」と呼ばれる災害が全世界を襲い、人類は死に絶え、残された人々も恐怖に怯えながら暮らしていた。そんな中、希望を失わず前向きに生きる女性たちの姿があった。デビュー短編集『わたしたちが光の速さで進めないなら』が大好きだったので発売を楽しみにしていた一冊。まだ年が明けたばかりですが、間違いなく年間ベスト級の素晴らしい傑作に出会えました。今後もキム・チョヨプさんの作品は追いかけていきたいと思います。カシワイさんのカバーイラストも素敵!2023/02/08

混沌工房

25
2025年最初の一冊、お初の韓国SF。ダストと呼ばれる大気汚染で絶滅寸前だった地球が復興してからの時代。生態研究センターの職員アヨンは異様な繁殖力を持つ植物モスバナの調査をはじめる。かつてダスト時代を必死に生き延びた幼い姉妹の話、そして整備士と植物学者の奇妙な絆。全編ほぼ女性しか登場しないという、ちょっと不思議な世界。あとがきにて著者の父親の言葉「植物はなんにでもなれる」、及び最後の四行が心に残る。新年早々、追い掛けてみたい作家さんを見つけた。2025/01/01

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