リーマン・トリロジー

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リーマン・トリロジー

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  • サイズ A5判/ページ数 760p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784152100429
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

成功を夢見て米国に渡ったヘンリー青年。彼の小さな店は、弟とその子らの手でみるみる拡大、利益のためなら祖国すら犠牲にして膨らんでゆく。そして破綻。リーマン・ブラザーズ創業者一族の視点から描く、野望と破滅の三代記。イタリアの文学賞に輝く長篇小説

内容説明

1844年9月の寒い朝、バイエルン出身の青年ヘンリー・リーマンは新しい生活を夢見て、ニューヨークの埠頭に降り立った。青年はアメリカ南部で綿製品の店を開き、二人の弟とともに事業を拡大する。利益のためなら戦争までも商機として彼らは金融界の大物にのし上がった―2008年。リーマン・ブラザーズは破綻、史上最大の金融危機を招く。リーマン一族三代の興亡を通して資本主義社会の欲望に肉薄する。世界中で称賛される、同名の舞台作品のもととなる巨大長篇小説、ついに刊行!イタリアで最も権威ある文学賞のひとつカンピエッロ賞最終候補。ヴィットリオ・デ・シーカ賞文学部門、モンデッロ国際文学賞大賞、メディシス賞随筆部門受賞。

著者等紹介

マッシーニ,ステファノ[マッシーニ,ステファノ] [Massini,Stefano]
1975年、イタリア・フィレンツェ生まれ。劇作家、小説家。2016年、初めての小説となる『リーマン・トリロジー』を発表。イタリアを代表する文学賞のひとつ、カンピエッロ賞の最終候補に選ばれるほか、ヴィットリオ・デ・シーカ賞文学部門、モンデッロ国際文学賞大賞はじめ、イタリア国内のさまざまな文学賞を受賞。さらに、フランスのメディシス賞随筆部門にも輝く

飯田亮介[イイダリョウスケ]
イタリア文学翻訳家。イタリア・ペルージャ外国人大学イタリア語コース履修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アナーキー靴下

73
まず本の厚さと重さ、次に読みやすさに驚く。イタリアの劇作家、小説家である著者による舞台作品の原作らしく、歌のように簡潔でリズミカル。題材からして当然の冷笑的ユーモアに溢れ、たまらなく面白い。ぜひ舞台や映像で観てみたい。金儲けが先に立ち、社会的意義なんてものは後付け。やっていることは初めから変わらないのに、規模が大きくなるほど非人道的に見えるのは、人間一人ではとても背負いきれないと感じるからだろうか。「ほしいものがすぐ手に入って、支払いはあと回し。あとっていつ? 慌てることはありません。先の話ですよ!」2022/05/22

ヘラジカ

55
その破綻が世界を揺るがすほどの存在にまで上り詰めたリーマン・ブラザーズ。資本主義社会の神話とも言える”勃興と滅亡”を、ポエトリーのスタイルで再現した巨大にして意欲的な大作小説。本自体の重量に難儀しながらも筆力と独創性に圧されて読み耽てしまった。ある程度は事実に即していると思われるが、ストーリーテリングの巧みさにも舌を巻く。アメリカを体現した現代の叙事詩たるこの作品を、イタリア人作家が生み出したというのは非常に興味深い。世界文学史に名を残すであろう圧巻の傑作!間違いなく今年のベスト有力候補。2021/08/23

ケイトKATE

26
2008年にリーマン・ショックと呼ばれる世界恐慌を起こし史上最大の負債総額を抱えて倒産したリーマン・ブラザーズ。本書は、19世紀中期にアメリカに移住したドイツ系ユダヤ人、リーマン3兄弟によって誕生したリーマン・ブラザーズの栄光と挫折が、非常に長大な詩の形で書かれている。あらゆるものに投資して、莫大な利益を得ていくリーマン一族の姿は、まさしく資本主義の本質そのものである。日本においては、映像収録された舞台が公開されて高い評価を得ているが、私はミュージカル映画が製作されることを期待している。2021/09/16

eirianda

12
時は流れ世代が入れ替わり世の中は変わっていく。資本主義の歴史を見ているような物語詩。リーマンショックの頃にはもうリーマン家はいなかった。キャッシュレス化、暗号通貨、パンデミックの時代を彼らは空の上から肩をすくめて眺めていそう。無口なドレイデルが人が発する数多の単語の数を数えて世の中の流れを読み解いていた。脚色はあるだろうが、特色ある人物像の描き方も物語で生きている。リズム感、夢、数、ユダヤ教、上手いなぁ。天才か。言葉さえ分かればお芝居も見てみたいくらい。経済オンチのわたしが楽しめたので、難しくないです。2022/01/25

アヴォカド

10
最初分厚さに怯んだものの、散文詩のような形式と、リズミカルな会話体?のテンポの良さ、それと軽快で妙なユーモアがあってスイスイ読める。読み終わってみれば、これは確かにお芝居やミュージカルっぽいし、映画化もありだなと思う。面白かった。2021/12/07

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