花の子ども

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花の子ども

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152100146
  • NDC分類 949.53
  • Cコード C0097

出版社内容情報

母が遺した珍しいバラを持って、僕は出発する。めざすは、外国の庭園。でも旅はトラブル続き。機内で腹痛にもだえ、森でさ迷う。当の庭園は荒れ果て、意外な客が現れる。僕と一夜だけ関係をもった女性が、赤ん坊を預けにきたのだ。父親ってどうなればいいの?

内容説明

男らしさと家族のかたちを見つめ直すアイスランド女性文学賞受賞作。母が遺したバラをもって僕は旅に出る。遠くの修道院にある庭園に植えるのだ。ところが、温室育ちの僕の旅は、ままならない。飛行機内で腹痛にもだえ、森でさ迷う。旅で会った女性たちとの関係を妄想しては、空回り。当の庭園は荒れ果てており、手入れを始めたところ、意外な人物が訪れる。かつて僕と一夜をともにした女性が、赤ん坊を預けにきたのだ。こんな僕が父親に!?ゆったりした時が流れる小さな村で、右往左往しながら成長する青年と家族をあたたかく描く長篇小説。

著者等紹介

オウラヴスドッティル,オイズル・アーヴァ[オウラヴスドッティル,オイズルアーヴァ] [´Olafsd´ottir,Audur Ava]
小説家、詩人、劇作家。レイキャビーク在住。2007年、3作目の長篇小説である『花の子ども』で、アイスランド女性文学賞を受賞し、北欧理事会文学賞にノミネート、国際的に注目される。平凡な日常に、ユーモアと批評の光をあてることで、新鮮な視点をもたらすと評価される。2016年、¨Or(『痕』)でアイスランド文学賞、北欧理事会文学賞を受賞。2019年、Ungfr´u ´Island(『ミス・アイスランド』)のフランス語版でメディシス賞外国小説部門を受賞。世界33の言語で著作が読まれている、現代アイスランドを代表する作家

神崎朗子[カンザキアキコ]
翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

こーた

227
出版社の読者モニタに応募し、送っていただいたゲラを読む。料理、園芸、育児。これまで主に女性の担うものとされてきた営みを、青年は不器用にあくせくしながらもひとつひとつていねいに実践していく。不慮の事故により失った母の教訓とレシピを、遺された父とともに思い出しながら、不測の一夜で生まれた娘を、荒れ果てた修道院のバラ園を蘇らせるのといっしょに育む。草花や聖書、あるいは神について詳しければ、より深く愉しめるだろうとおもいながら読んだ(もちろんそれらを知らなくても存分に愉しい)。男の子の成長を描きながら、⇒2021/03/21

南雲吾朗

86
とても美しくて優しい物語。母親の死、突然できた子供、他国での新生活と唐突に始まる子供との生活、徐々に父親になっていく過程と自分が親になることで初めて知る親の気持ち、親への感謝。彼女への愛。20代男性の主人公の視点でそれらが暖かく描かれている。全ての事柄がすべて身近で起きているように感じられる文章。ジェンダーギャップ指数が世界一位のアイスランドだけあって、物語の設定はあまり馴染みがないが、登場人物の性格のせいか、または文体のせいか、すぅっと話に入っていける。終わり方が個人的には好みである。良い本に出逢えた。2021/05/01

fwhd8325

83
お国違えばで、どこか微妙に違う感覚で戸惑いも感じました。けっして器用ではなく、若い男性としては健全な肉体を持つ主人公に次第に感情移入されていきました。とっても真面目に人生を生きていると思いました。男性も女性も自分を大切に、そして家族のことも考える。自立した社会なんだと感じました。2021/06/06

ケロリーヌ@ベルばら同盟

66
母の遺したバラの枝を持って、若者は故郷を出た。溶岩原と白夜の国に父と弟を置いて、遠く離れた山の上の修道院へ。艱難辛苦の旅路の果、辿り着いたのは園芸家憧れの薔薇の庭園。今は見る影も無く荒れ果てた庭の復元に挑む彼の元に、思いがけぬ訪れがある。雪降る夜の温室、花の影が写る身体に宿った命。聖堂に注ぐ光が幼子の頬におとすバラの花弁。荒地に奇跡を起こした母の手。不器用な愛情を込めた父の手料理。物言わぬ優しい弟。季節は巡り、生命は引き継がれてゆく。再生と希望のロンド。ゆったりと心に滲みいる美しい物語。2021/06/16

azukinako

65
たった一夜の出来事で突然父親になった若いロッビが、母の形見の八弁のバラをもって遠い修道院のバラ園の再生に向かうが、そこにしばらく子どもを預かってほしいと母親が訪ねてくる。この今どきのロッビがよろよろとしながらも目の前の出来事に対応していく姿が何とも微笑ましい。タイトルは原題とは少し違うようだが、読み終えたあとは納得の題名と装丁。小説の中で料理を作る描写が好きなのだが、ロッビが親として人として成長していく中で生きるために必要な食べること、それも作って食べることが楽しみとして描かれていてそこが好きだったな。2022/03/06

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