出版社内容情報
大不況のなか、幼なじみのトミーとタペンスは、探偵の会社をはじめる。その直後、国の命運がかかった極秘文書消失事件に巻き込まれてしまい、文書をねらう地下組織の大ボスとの対決へと突き進む。冒険また冒険、若いふたりの運命は? 名コンビの胸おどる活躍
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋良
14
【G1000】図書館でよく確認せずに予約したら小学生向けのレーベルだった。でも中身は完訳なので見た目は子供、頭脳は大人状態。駆け出しの探偵コンビが主役のせいか、極秘文書を探すとこなんかはドタバタしがち。殺害方法についてはスルーだったり、ポアロやマープルに比べるとスマートさに欠けるけど冒険小説として良いのかもしれない。2022/09/11
杏子
14
ハヤカワ文庫のクリスティーのジュブナイル版。中学生の頃、ハヤカワか創元文庫か夢中になって読んでいたが、ストーリーはすっかり忘れてしまったようだ。トミーとタペンスの元気なコンビが危険な冒険に活躍するというイメージしか……。後に年老いた夫婦の話『運命の裏木戸』を思い出す。再読したくなる。このシリーズはジュニア版だそうで表紙と挿し絵には今ふうのイラストが入っているが、中身はハヤカワ文庫の訳とほとんど変わらなかった。確認済み。フリガナもあるし、字体も大きいので読みやすいが、はたして子どもたちにわかるかどうか?2022/05/29
absinthe@読み聞かせメーター
5
小5の娘。ひとりよみ。2021/06/17
ゆるりは
3
図書館にこのヤングアダルト向けの作品群があるので、これまでほとんど読んでこなかったクリスティを最近読んでいる。絵がかわいくて読みやすい。 内容は(第一次世界大)戦後のイギリスを舞台に重要文書をめぐる冒険ものであり、黒幕を推理するミステリであり、爽やかなラブロマンスでもある。 途中ちょっと読みにくい箇所もありつつ、シェイクスピアの戯曲のような端然とした人間ドラマがとても楽しい。 自分の子ども達にも勧めたいけど、歴史の知識がないとちょっと難しいかもしれない。2021/05/13
たつや
2
アガサ・クリスティもバリエーション豊富に多くのキャラを残しているんですね。児童書のシリーズの一冊ですが、元気で明るい作風は本国でも児童書の一冊だったのか?面白かったです。秘密文章を駆け出しの探偵に任せるか?等とツッコんではいけない。ラストはB級のコメディーの様だ。2024/05/10