出版社内容情報
電子タバコからエピジェネティクスまで、考え直され脚光を浴びるものは多い。答えはすでにあったのだ。現代人必須の考え方のヒント。電子タバコ、昆虫食、医療用ヒル、エピジェネティクス……科学理論からイノベーションまで、いったん消え去りながら「考え直され」脚光を浴びるものは多い。求めるものはすでにあったのだ。サイエンスからビジネスまで応用できる、現代人に必須の考え方のヒント
スティーヴン・プール［プール スティーヴン］
著・文・その他
佐藤 桂［サトウ ケイ］
翻訳
内容説明
古さは「最新の新しさ」である。解決策はボツ案から得られる。一度は忘れ去られた電気自動車や電子タバコのように。真に力あるアイデアを追い求めるビジネスパーソン必読の書。
目次
第１部 テーゼ（古きものの衝撃；欠けていたピース；ゲームチェンジャーたち ほか）
第２部 アンチテーゼ（太陽の下には新しいものもある；陪審はまだ外で協議中；ゾンビの攻撃 ほか）
第３部 予測（もどってきたユートピア；善悪の彼岸；信じるのはちょっと待って ほか）
著者等紹介
プール，スティーヴン［プール，スティーヴン］ ［Ｐｏｏｌｅ，Ｓｔｅｖｅｎ］
英国のジャーナリスト。言葉や文化・社会に関する記事や書評を寄稿する
佐藤桂［サトウケイ］
翻訳家。上智大学文学部英文学科卒（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 1件／全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
34
現在流行しているアイデアだったりイノベーションは、過去にすでに考えられていたものから再考(リ・シンク)されたものが少なくない。現代を生きていく上で過去(歴史)を学ぶことがいかに重要かを指し示した一冊。1900年代に作られたのだがいったん消え去り、今はテスラ等により未来を期待される電気自動車だったり、アフリカや一部ヨーロッパなどではかなり昔から注目されていて、近年未来の食糧危機の解決策とされているコオロギなどの昆虫食などなど「イノベーションの原石は過去から得られる」ことを本書は教えてくれる。2019/02/12
ワッピー
26
読み友さんのコメントから。過去は先人たちの叡智に満ちていて、そこから様々な可能性が開けてくるという趣旨で、まずは発案された当時には日の目を見ず、後世になって形になったものや甦った技術思想を紹介。戦争技術･思想、医療、チェスの戦法、進化論、低温貯蔵、電子タバコ、昆虫食、片付け（コンマリ）等々。一方で地球平面説や陰謀論といった極めてゾンビ的な考えの再来と未だ結論を出せない問題も多々あるが「明日からの眺め」を意識し、エポケー（一時的に判断を保留する）≓ Negative capabilityを受け入れることが⇒2021/03/19
Ryo
8
一冊読み込むだけでも、膨大な智識が得られる稀有な本。この本はアイデアとの付き合い方を論じた本だ。電気自動車だのスマートフォンだの、現在新しいと思われていた物は、実は過去に存在していたり予見されていた物がほとんどだ。中には解決策が見つからなかったのに、古い文献を当たってみたら答えがあったなんて事まで起きていたりする。古いアイデアが素晴らしいとして、既に嘘だとわかっているアイデアは？オカルトは？倫理的にNGなアイデアは？そんなアイデア達も切って捨てるには忍びない価値がある。既成概念をぶっ壊してくれる良書。2019/03/06
スプリント
8
時代を先取りしすぎて埋もれたアイデアを発掘することは大事だと実感できる事例が掲載されています。そして発掘しても時代にそぐわない奇天烈なアイデアも掲載されているのがポイント高いです。2019/02/03
Hiroki Nishizumi
4
内容は副題で言い尽くされている。確かにその時は否定された考え方が後でもてはやされる例は多く、斬新なアイデアも実は過去に存在していたりする。データを洗うことは重要だな。2019/07/04
