中公新書ラクレ<br> 街間格差―オリンピック後に輝く街、くすむ街

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中公新書ラクレ
街間格差―オリンピック後に輝く街、くすむ街

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121506436
  • NDC分類 302.136
  • Cコード C1236

出版社内容情報

再開発や新駅設置、湾岸部のインフラ整備など変化の激しい東京23区。「五輪がターニングポイント」と言われるも、その時を待たず「どの街に住むか」で住民が得るメリット・デメリットが大きくなり始めた。今回、街や不動産の趨勢をテーマにしたヒット本を多く手がけた牧野氏が、五輪後に起こる変化を大予想。輝く街とくすむ街を浮かびあがらせる。いわく「働き方改革」に象徴されるライフスタイル激変と続発する相続問題に伴い、住まい探しの絶対的価値基準「沿線ブランド」「駅まで○分」が崩壊。特定の街の「拠点化」が進む先に「街間格差」が表出するという。それが明確化するのが五輪前後で、その動きは既に「住みたい街ランキング」へ現れ始めたと指摘する。ブランド住宅街、湾岸タワマン街、団地、観光地……。
東京で生きるなら、やってくる「街間格差」に備えよ!

牧野知弘[マキノトモヒロ]
著・文・その他

内容説明

「家を買うなら五輪後」とまことしやかに語られる東京23区。しかしこの瞬間、大きな変化はすでに起こっていた!不動産事情に詳しい著者曰く、「働き方改革」に象徴されるライフスタイルの変化に伴い、住まい探しの絶対的価値基準「沿線ブランド」「都心まで○分」が崩壊。街の“拠点化”が進んだ先に新たな格差が露呈し始めたという。湾岸タワマン、団地、観光地―。東京に住むなら、この先やってくる「街間格差」に備えよ!

目次

第1章 2020年以前―何が東京を形作ったのか(東京を形作ったものとは;河川とともに整備された東京 ほか)
第2章 2020年以後―「働く」「暮らす」東京の再発見(激変した「住みたい街ランキング」;なぜ「自由が丘」「下北沢」「たまプラーザ」が順位を落としたのか ほか)
第3章 街間格差―あなたの人生は住む「街」で決まる(「練馬区いじり」の思い出;「23区格差」「駅間格差」から「街間格差」へ ほか)
第4章 輝く街、くすむ街―この区ならあの「街」に住もう(千代田区―磐石なブランドと中途半端さが同居する;中央区―如実な「街間格差」がある区 ほか)
第5章 東京の未来―「住まい探し」から「街探し」の時代へ(「会社ファースト」時代の終わりに;「通勤利便性」が消失した先で何が起こるのか ほか)

著者等紹介

牧野知弘[マキノトモヒロ]
不動産事業プロデューサー。東京大学経済学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)、ボストンコンサルティンググループを経て、三井不動産に勤務。2006年、日本コマーシャル投資法人の執行役員に就任し、J‐REIT(不動産投資信託)市場に上場。現在オラガ総研株式会社、株式会社オフィス・牧野代表取締役としてホテルや不動産の開発・運用アドバイザリーのほか、事業顧問や講演活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wiki

22
一般論とは違ったセンスで論じてくれるので面白い。にしてもマネーゲーム要素が強くなりすぎている事、良くも悪くも甚大な影響を一般社会に与えている事が、著者の危惧をもっても推し量ることが出来る。不動産には資産性という角度と居住性という角度の二つがある。片方が立てばもう一方が立たないことはしばしばある。実需寄りな意見のため、昨今の過熱した不動産市況に対して冷静に判断する力を与える本だと思う。生活感の有無という視点は特に共感する。ただ、ターミナル駅近辺が価値あるという事は今後も絶対に続くと思う。狙い目は隣駅かな。2019/04/24

てつJapan

20
・ この「街」は東京23区を指します。 ・ その他地域に住む人は全く実感がわかないと思います。最近自由が丘や代官山を良好することがあったので興味を持って読みました。 ・ オリンピック後はあまり関係ありません。 ・ 不動産を値上がりする資産と考えず、ソフトとして考えていくべき、には納得。2019/06/01

まゆまゆ

16
いずれ東京でも住まい選びの基準が通勤利便性や資産価値といった観点ではなく、街としての価値を重視した選ばれ方になるのではないか、として理由を紹介していく内容。ブランド住宅地と呼ばれる場所はおおむね高台にある、とは理由を思うと納得。既に路線で評価されて、一概に駅に近いといっても住みたい場所として選ばれないらしい。2019/06/13

Yutaka Matsuzawa

13
都内に住む場合の提案。✱2020年を境に東京の街はどのように変化するのか?✱街を属性ごとに分類し、住むを前提にした考察。✱同じ区内でも輝く街・くすむ街。「格差」という煽りワードを使うのがあざといが、交通利便性や資産価値で住む街を選ぶのではなく、自分のモノサシでその街で暮らす意味を考えようという主張がいい。東京に住む予定はないが、都内歩きが好きな者として、東京を形作る河川、道路、地下鉄の説明や、街の特徴解説は参考になり、今後歩く時の視点が変わりそうだ。〇 2019/02/10

ベローチェのひととき

11
東京23区内で東京オリンピック後に輝く街くすむ街と書いてあった紹介文にそそられて読んでみた。著者は不動産関連の仕事に携わっているとのことで、街についての見解がとても興味深く面白かった。現在は通勤に便利な駅がある街が人気となっているが、今後は働き方改革が進み、個人の価値観に合わせた街選びが主流になってくるだろうとのことだった。思っていたより、内容に引きずりこまれました。2019/01/21

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