出版社内容情報
人間の眠りの世界〈ナイトランド〉で人の精神に寄生しようとする睡獣と、夢に侵入して自由に動けるスリープウォーカーという特殊能力者たちの戦いが続く現代日本。不眠症の女子高生・帆影沙耶はスリープウォーカーの金春ひつじと夢の中で恋人として出逢う――
宮澤 伊織[ミヤザワ イオリ]
著・文・その他
内容説明
不眠症により眠ることができない高校生の帆影沙耶は、どんな相手でも眠らせられる金春ひつじと夢の中で“恋人”として出逢う。ひつじの先輩の藍染蘭に適性を見出された沙耶は、彼女たち“スリープウォーカー”の一員に加わることに。この街では、眠りの世界“ナイトランド”で人の精神に取り憑く睡獣と、夢の中で自由に動ける能力者スリープウォーカーとの戦いが人知れず続いていたのだった。チームで添い寝をすることで、睡獣狩りを順調にこなしていく沙耶たち。しかしそこに、思いもよらぬ暗雲が―彼女たちは人類の眠りを守れるのか?気鋭のエンタメ作家が贈る、添い寝ドリームSFノベル!
著者等紹介
宮澤伊織[ミヤザワイオリ]
秋田県生まれ。2011年、『僕の魔剣が、うるさい件について』でデビュー。2015年、「神々の歩法」で第6回創元SF短編賞を受賞。冒険企画局に所属し、「魚蹴」名義で『インセイン』などTRPGのリプレイや世界設定も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
48
紹介していただいた本。相手を眠らせられる金春ひつじと不眠症の帆影沙耶をはじめとする女子高生の5人が夢の中で睡獣と戦いを繰り広げる物語。これまで、某薔薇の女学園の作品や赤毛の女の子がいぢられる作品等、ソフト百合系の作品にも出会ってきたけれど、今の自分にはキャッキャウフフ系の百合は眩しい事がよく解りました。さすがに年齢が年齢だしね。純粋に物語を楽しむよりも距離を置いて若い子達頑張っているな、と応援する心境。それでも、添い寝SFという独特なジャンルとして書評でも取り上げられていた物語の売りは十分堪能出来ました。2019/01/23
ami*15
48
SF作品だったけど設定がわかりやすくて、序盤からわりと世界観を掴みやすかったです。夢の世界で“睡獣”と呼ばれる存在と戦う5人の少女。彼女たちのそれぞれのキャラクターがとても可愛かったし、ちょっと不思議な形の友情も感じられる物語でした。寝たくても眠ることのできない沙耶とどんな人でも眠らせてしまうひつじ、この2人の関係が特に魅力的。保健室での出来事から“スリープウォーカー”としての冒険を通じて沙耶とひつじがどんな関係になっていくのか、そういったところも新鮮味があって思っていたよりも好きなお話でした。2018/10/19
よっち
35
不眠症により眠ることができない女子高生・帆影沙耶が出会ったどんな相手でも眠らせられる金春ひつじ。先輩の藍染蘭に適性を見出された沙耶が〈スリープウォーカー〉として人の精神に取り憑く睡獣と戦う添い寝ドリームSFノベル。4人の仲間と睡獣狩りすすめていたはずが、いつの間にか暗雲漂うようになってゆく展開は、夢の中では恋人なのに現実ではぎくしゃくしているひつじとの眠れない/眠らせてしまう二人の不器用な関係性がポイントになっていて、ふわっとした雰囲気の物語はまさにそれを描くために作られたということなんでしょうね(苦笑)2018/08/26
miroku
22
タイトルから内容を想像出来なかった。で、ちょっと百合。2018/10/07
masa
20
夢と現が混ざり合い、今いるこの場所も微睡む不思議な感覚。そんな夢を見た時の感覚を呼び起こす。起きたては覚えていたのに一瞬で忘れる夢、何度も見る同じ夢、いつかの続きの夢、そんな感覚を、読みながら体感している気分になる。たかが夢と呑気なものではなく、眠りを脅かすモノを倒すためのフィールド。人類の眠りを守るため、秘密裏に人知れず太古から続く活動があった。眠りの世界で、人の精神に取り憑く睡獣と戦う能力者たち。女の子たちがそれぞれ可愛くて、微笑ましい。世界観が面白く、あっという間に気持ちは囚われ、夢中で頁を捲った。2018/10/14
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