復讐者マレルバ―巨大マフィアに挑んだ男

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復讐者マレルバ―巨大マフィアに挑んだ男

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  • サイズ B6判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152096920
  • NDC分類 976
  • Cコード C0098

内容説明

シチリアの少年アントニオ・ブラッソ(著者グラッソネッリの仮の名)は手がつけられない悪ガキで、「マレルバ(雑草)」と呼ばれていた。17歳でお尋ね者となってハンブルクに逃れ、二枚目のギャンブラーとして放蕩生活を送っていた。だが、21歳のある日、彼の人生は一変する。巨大マフィアに彼と家族が襲われたのだ。残された道は、殺るか、殺られるか。復讐者と化したアントニオは賭博で金を稼ぎ、銃を仕入れ、敵を撃つ。やがて新興マフィアのボスに成り上がり、仇敵を追い詰める!激烈な抗争の中心人物として恐れられ、20年を越えて今なお服役する男の血塗られた回想と懺悔。レオナルド・シャーシャ文学賞を受賞。

著者等紹介

グラッソネッリ,ジュセッペ[グラッソネッリ,ジュセッペ] [Grassonelli,Giuseppe]
1965年、イタリア・アグリジェント県ポルト・エンペドクレ生まれ。1980年代末から90年代初頭にかけてシチリア・マフィアの主流である「コーザ・ノストラ」と抗争をくり広げた新興マフィア「スティッダ」の中心人物。1992年に逮捕され、2017年現在も服役中

サルド,カルメーロ[サルド,カルメーロ] [Sardo,Carmelo]
1961年、イタリア・アグリジェント県ポルト・エンペドクレ生まれ。全国放送のテレビニュースTG5で副編集長を務めるジャーナリスト

飯田亮介[イイダリョウスケ]
1974年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペペロニ

13
前半のアウトロー青春記な雰囲気も割と興味をもって読めたし、マレルバの運命を変えた事件以降、復讐者となったマレルバの行動力や最後まで貫かれる強烈な復讐心など読み応えがあった。合間に挟まれる死や殺人行為に対して揺らぐ心も非常に人間臭い。多くの女性と関係を持ったことも自慢気に繰り返し書かれて「もういいよ」と思うけど、彼は2度と塀の外に出られず、慰めは思い出だけになるのだろう。遠く離れた国の出来事としてだから素直に読めてしまった部分はある。2017/09/23

アプネア

8
シチリアの少年「マレルバ(雑草)」と呼ばれた悪童は、17歳でお尋ね者となりドイツに逃れ、イカサマギャンブラーとして放蕩生活を送っていた。だが21歳のある日、眼前で一族が皆殺しにされるという青天の霹靂に遭遇してしまう。やられる前にやるが当たり前の世界で、巨大マフィア相手にヒットマンとして復讐者と化すのだった・・・自身の体験を回想形式で語っていく。誇張や盛ってる部分もあると思うが、実際に事件はあったので、ブレはないのだろう。「オレは変わったんだ!」という承認欲求が一層清々しいが、日本だったら死刑だろうな。2017/08/30

sasha

6
過去の因縁が原因で祖父や叔父たちが伝統的マフィアに殺害された。復讐を誓い、同盟者を募り、着々と復讐を果たして行く著者は27歳にして逮捕、終身刑の判決を受ける。敵と定めた相手を殺し続けたのは親族の復讐の為も勿論あるんだろうが、それを上回る自分の身に及ぶ恐怖がある。本書のタイトル及びサブタイトルは非常に格好いいが、肝心の復讐劇に関してはいささか行き当たりばったりの感じがしないでもない。伝統的マフィアに喧嘩を売る前の女たらしぶりはイタリア男の本領発揮か。2019/02/02

しゃんしゃん

6
シチリア・マフィアの主流コーザ・ノストラと抗争を繰り広げ彼らを恐怖に落とし入れた新興マフィア「スティッダ」のドンの自伝。1992年27歳で逮捕され懲役30年の判決を言い渡され2017年現在も服役中のジュゼッペ・グラッソネッリが自らの半生を赤裸々に語る。10代後半にはチンピラだった彼が21歳の時、恐ろしい事件に遭遇する。最愛の祖父を含む一族の人間たちがコーザ・ノストラの襲撃により抹殺される。その後も執拗な襲撃は続く。生きるために闘う。そして復讐を誓うジュゼッペ。服役囚の人権というテーマも考える一冊でした。2017/09/11

DEE

3
なんと過酷な運命だろう。 手のつけられない悪ガキではあったが、祖父の世代がマフィアと因縁を持ってしまったばかりに、単独で巨大なマフィアに挑むことになってしまう。 20歳そこそこで祖父らが銃撃で皆殺しにされ、それを機に復讐を決意したジュセッペ。 暴力はなんの解決にもならないだとか、司法に委ねるべきだとか、そういう考えは当時の彼にはなかった。 彼の身近な人間は殺され続け、国はマフィアと繋がっていたから。 現在も終身刑に服する著者。 沢山の血と涙と別れを経験してきた言葉はとても重い。2018/12/30

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