出版社内容情報
一見エレガントな理論が、実はとんでもない破局の元凶だった──「NYタイムズ」の名物コラムニストが、フリードマンからアセモグルまでスター経済学者を筆刀両断、今後の対処策を示す痛快作。
内容説明
見えざる手、緊縮財政、規制緩和と競争重視、インフレ・ターゲット、投機の奨励、グローバリゼーションと自由貿易、データ偏重―いつの間にか、私たちの日常に浸透しているこれらの考え方。じつはこうした理論が、主流派の経済学者たちによって極めてあやしい基盤のうえに構築されたものであり、2008年の金融危機と現在の世界経済の混乱を招いた元凶だったとしたら?“ニューヨーク・タイムズ”などで長年経済コラムニストを務めたベテランの評論家が、アダム・スミスからケインズ、ミルトン・フリードマン、アセモグル&ロビンソン、ラインハート&ロゴフ、ピケティまでを俎上に載せ、経済学者たちの犯してきた過ちを筆鋒鋭く告発、学問の罪を問う警世の書。
目次
序章 大いなる損害
第1章 あまりに「美しい」理論―見えざる手
第2章 セイの法則と緊縮財政
第3章 政府の役割は限定的であるべし―ミルトン・フリードマンの過ち
第4章 インフレさえ抑制できればいい?
第5章 投機バブルなんて起きない
第6章 グローバリゼーション―世界版「フリードマンの誤り」
第7章 経済学は科学である
著者等紹介
マドリック,ジェフ[マドリック,ジェフ] [Madrick,Jeff]
アメリカの経済評論家、ジャーナリスト。ニューヨーク大学およびハーバード大学で経済学を学び、金融経済学の修士号を取得。“ハーパーズ”誌および“ニューヨーク・タイムズ”紙で経済コラムニストとして活躍し、現在はThe New York Review of Booksのレギュラー寄稿者、Challenge Magazineの編集者を務める。ニューヨークの名門私立大学クーパー・ユニオン人文学部の客員教授、センチュリー財団における「バーナード・L・シュワルツ政府再発見イニシアティブ」の理事を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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