ハヤカワSFシリーズ<br> ニルヤの島

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ハヤカワSFシリーズ
ニルヤの島

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  • サイズ B6判/ページ数 338p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152095046
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

〈第二回ハヤカワSFコンテスト受賞作〉「死後の世界がない」ことが証明された時代。ミクロネシアを訪れた学者ノヴァクは、死出の舟を造り続ける日系の老人と出会う……驚嘆の文化人類学SF。

内容説明

生体受像の技術により生活のすべてを記録しいつでも己の人生を叙述できるようになった人類は、宗教や死後の世界という概念を否定していた。唯一死後の世界の概念が現存する地域であるミクロネシア経済連合体の、政治集会に招かれた文化人類学者イリアス・ノヴァクは、浜辺で死出の旅のためのカヌーを独り造り続ける老人と出会う。模倣子行動学者のヨハンナ・マルムクヴィストはパラオにて、“最後の宗教”であるモデカイトの葬列に遭遇し、柩の中の少女に失った娘の姿を幻視した。ミクロネシアの潜水技師タヤは、不思議な少女の言葉に導かれ、島の有用者となっていく―様々な人々の死後の世界への想いが交錯する南洋の島々で、民を導くための壮大な実験が動き出していた…。民俗学専攻の俊英が宗教とミームの企みに挑む、第2回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。

著者等紹介

柴田勝家[シバタカツイエ]
1987年東京都生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻所属。外来の民間信仰の伝播と信仰の変容を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

81
人の感覚や記憶すらもデータ化された近未来。死んだ家族の記憶も何度でも再生できる、だから死後の世界なんて必要ない、そんな世界で敢えて人々が探す死者の島、ニルヤ。舞台は全てミクロネシア、でも全く繋がりの解らない4つのパートは断片的でひどく難解。「わかる者だけついてこい」と言わんばかりの文章。でもそこに流れる空気みたいなものにとても心惹かれた。今でもどこまで理解できてるか、全然自信ないけど、最終章で「ああ、そうなんだ!」と思った。ラストの銘句が何とも!ミームコンピューター恐るべし。2015/04/17

おかむー

58
著者の演じてる感あふれるキャラクターで話題だが、作品はとても読みづらかった。『可もなし不可もなし』。まずなによりこの作品の肝となる、人生の全てを記録、閲覧できる“生体受像”によって宗教と死後の世界が否定されるという概念が理解できない。生きてる間の全てが記録に残るとしても死に対する不安がなくなるワケがないやん?とね。そして“生体受像”を表現している時間軸や場面が転々とする描写、人類と宗教やミームに関する思弁的な文章がひたすら続くことで却って醒めてしまう。SFとはいえ全体に机上の空論すぎて納得できる部分がない2015/03/13

ソラ

45
テーマとしては結構好みの作品ではあったのだけれど、時間軸が違う?話が同時並行で進んでいるため、読解力不足が欠けている自分では理解できなかった。も一度読まないとなぁ2015/01/11

うめ

31
全てのアナログ情報は”伝達”する際には必ず離散的になる。言葉や音楽、絵画はもちろん、DNAからRNAの転写もそう、世界を広げようと思ったときには必ず何かがこぼれ落ちていき、完全なる複製なんてあり得ない。宇宙の大半は闇であり、生者よりも死者の方が圧倒的に多い世界に住まう私たちが、奇跡のような生という光にすがり、こぼれ落ちる断片が大いなるものに呑まれる事を恐れる気持ちも、セントラルドクマに組み込まれているのかもしれない。王と殺戮、新世界と旧世界。クトゥルフの香りも盛り込まれて、てんこ盛りのSFでした。2018/10/30

たまご

28
終始,「自分の存在が完全に記述されいつでも再生されるようになれば,死後の世界は否定されるのか(私はそうは思わない)」と思いながら読んでいたので,大前提で躓いてしまったかもしれません.今おこなわれているビッグデータの記録・解析を推し進めて量子コンピュータが稼働すると,このような世界も現実味を帯びるのかも.ただ果たしてそれが,誰にとってどこまで意味があるのか?とも. 死生観に関する描写が具体的にもっとあると,納得できたのかも…2017/06/10

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