出版社内容情報
一九三六年ナチ政権下のベルリンオリンピック。ボート競技でドイツに挑んだ米国代表・ワシントン大学ボート部の軌跡を、一人の選手の成長を軸に描くNYタイムズ1位のベストセラー感動作
内容説明
上流階級のスポーツとされていたボート競技。労働者階級の若者たちの集まりだったワシントン大学ボート部が、なみいる東部の強豪を打ち破って全米チャンピオンに輝き、ベルリン・オリンピックへの出場権を獲得する。だが、“ヒトラーのオリンピック”とも呼ばれる同大会では、ドイツ、イタリアと対戦する決勝で、アメリカは思わぬ苦境に立たされる―。幼いころ両親に捨てられた孤独な青年ジョー・ランツがボート競技との出会いによって成長していく姿を軸に、大恐慌時代のアメリカの不安定な社会情勢や、オリンピックをプロパガンダに利用しようとしたナチスの思惑、そして全米を熱狂させた伝説の“エイト”クルーの軌跡を克明に記録した、手に汗握る感動のノンフィクション。
目次
第1部 彼らが通り過ぎてきた季節―一八九九年‐一九三三年(すべてのはじまり。一九三三年、シアトル;ジョー・ランツの幼年時代;イギリスから来たボート職人;捨てられた一五歳;初めての競技ボート)
第2部 打たれ強く―一九三四年(心はボートの中に!;全米チャンピオン;新しいコーチ)
第3部 ほんとうに大切なこと―一九三五年(熾烈な争い;スランプ;グランドクーリーダムにて;ドイツの変化)
第4部 神の域に―一九三六年(悲願の代表クルー入り;逆転;アメリカ代表クルー;巨大な幻影ベルリン・オリンピック開会式;窮地;ゴールライン;九人の栄光)
著者等紹介
ブラウン,ダニエル・ジェイムズ[ブラウン,ダニエルジェイムズ] [Brown,Daniel James]
カリフォルニア州サンフランシスコで育ち、ディアブロ・ヴァレー・カレッジ、カリフォルニア大学バークレー校、同大学ロサンゼルス校に学ぶ。サンノゼ州立大学、スタンフォード大学で教鞭をとったのち、ノンフィクションライターに。2013年に刊行された『ヒトラーのオリンピックに挑んだ若者たち―ボートに託した夢』は『ニューヨーク・タイムズ』のナンバー・ワン・ベストセラーになり、全米書店協会インディーズ・チョイス・アダルト・ノンフィクション・ブック・オブ・ザ・イヤー(2014)ほか受賞多数
森内薫[モリウチカオル]
翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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