ダーウィンを数学で証明する

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ダーウィンを数学で証明する

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  • サイズ B6判/ページ数 167p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152094476
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0041

出版社内容情報

「生物学的創造性と数学的創造性は、さほど違うものではない」。生物学の奥底にある数学的構造を白日のもとに曝し、生命の持つ隠された数学的な真髄を示す、チャイティンによるメタ生物学の創造。

内容説明

科学界では誰もが認める進化論は、意外なことに、きっちり証明されてはいない。「ダーウィン的進化が作用することの証明が得られていないのは、数学界の恥である」と考える著者は、「生物学的創造性と数学的創造性はさほど違うものではない」という立場から、生物学の奥底にある数学的構造を白日のもとに曝し、生命の持つ隠された数学的な真髄を示す、メタ生物学を提唱する。生物の核をなす数学的構造を摘出するという難業に挑む、『メタマス!』『セクシーな数学』の数学者チャイティン最新作。

目次

第1章 序論:本書の概要
第2章 進化するソフトウエアとしての生命―変異するソフトウエアの進化
第3章 人類によるソフトウエアの発見―生物学者としてのチューリングとフォン・ノイマン
第4章 メタ生物学の数学―ソフトウエア空間内のランダムウォーク
第5章 サンタフェ研究所での講演―進化と生物学的創造性の数学理論
第6章 メタ生物学の神学的側面
第7章 創造性の政治―社会ダーウィン主義→社会メタ生物学
第8章 数学は最終的に何を成し遂げられるか?―メタ生物学とその先

著者等紹介

チャイティン,グレゴリー[チャイティン,グレゴリー] [Chaitin,Gregory]
数学におけるさまざまな業績、とくに「数学には根本的に知り得ないことがある」と証明したΩ数の発見で知られる数学者。長年IBMのトーマス・J・ワトソン研究所に勤務し、現在はリオデジャネイロ連邦大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

EnJoeToh

11
チャイティンのチャイティンによるチャイティンのためのいつものチャイティン。2014/03/20

渡邊利道

5
メタ生物学の試みということで、証明というよりは、数学のボキャブラリーで進化論を表現するという感じに近いようにも思えた。著者は情報理論の数学者で、コンピュータの停止問題を絡めて進化の基本システムを数式で記述するのだが、前提が思弁的に数学理論の枠組での説明なのであまり厳密な科学としてどうこうというものではなく、あくまでメタな意味合いしか持たない気もする。後半の一種の社会的だったり宗教的だったりする問題に発展するとちょっとついていけなくなる感じはあるにせよ、それなりに面白くは読んだ。2018/01/12

onaka

5
DNAをコンピュータプログラムになぞらえる生物進化の新しい数学モデルの提案。ゲーデルの不完全性定理が、終わりのない創造的進化を保証する。大事なことを言っているみたいなんだが、消化不良気味。残念。2014/06/28

デコボコ

3
メタ生物学とやらを提唱する著者はチャイティンのΩで有名な学者で、証明を理解するには情報理論についてある程度知識が必要。 ただ、むしろ、生物学・情報理論・数学に関する科学哲学と科学史についてのエッセイとして面白い。 https://www.cs.auckland.ac.nz/research/groups/CDMTCS/researchreports/391greg.pdf2016/01/28

Tenouji

2
2014年、記念すべき200冊目にふさわしい読書となった。世界はΩ数から得られるビット数の拡張のためにあり、それを創造性と呼ぶ。恐ろしい妄想だが、これにより時間も定義されると思われる。世界は不完全であることと引き換えに永遠の創造性を持つのだと。つまらない形式主義は忘れてしまえと…ここまでは言ってないかw。2014/12/29

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