内容説明
グレイの豪邸を初めて訪れたアナに差し出された二通の契約書。それには秘密保持義務と、彼と付き合う女性が守るべき様々なルールがそれぞれ定められていた。食事、服装、エクササイズの方法から、愛の行為の信じられないような詳細まで。普通の恋人同士になることを夢見ていたアナは大きなショックを受け、悩む。それでもグレイを拒むことはできなくて…。世界的ベストセラー三部作、第一弾。
著者等紹介
ジェイムズ,E.L.[ジェイムズ,E.L.][James,E.L.]
ウェスト・ロンドン在住の作家。夫と二人の息子がいる。元テレビ局役員。ネットで発表した趣味の小説をベースに書き上げた“フィフティ・シェイズ”三部作は、2012年4月にアメリカの大手出版社から刊行されるや記録的ベストセラーとなった。37カ国以上で出版され、全世界で6300万部超を売り上げた。2012年に『タイム』誌の「もっとも影響力のある100人」に選ばれている
池田真紀子[イケダマキコ]
英米文学翻訳家。上智大学法学部国際関係法学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
35
上巻から想像していたよりもよっぽどマトモで紳士的で良い人でした、グレイ!アナを見ていると、疑心暗鬼で勿体ないなあと思います。アナに振り回されるグレイが、何だかだんだん可哀想に…お母さんのアドバイスが全くもってその通り。最後は、ああこの時点ではそうなるよねという終わり方。グレイの過去や最終的な結末が気になるので、三部作追いかけようと思います!2018/05/01
すみの
27
性的嗜好はあるが、クリスチャンもアナへの気持ちに愛の小さな、小さな欠片が芽生え始めていたのではないかと。官能場面よりも「愛」に対してあんなに歪んだ考えを持つクリスチャンの生い立ちが知りたかった。にしても行為場面、多すぎ…それがなければ上下巻にする必要なかったのでは。HE でもないし、アナのハジメテ譚かな。2014/12/29
*+:。.もも.。:+*
23
アナはなんだか契約するする詐欺みたいだな。欲しがるばっかりで嫌なところは変える努力はしてない。一緒にいたいならもっと建設的に出来ないかな。なんだかクリスチャンがかわいそうになってくる。2015/03/16
冴子
21
アナの気持ちが、すごくよく理解できる。今の二人の関係は恋人のようでいて、主従関係にすぎないのか。必要とされてはいるけど、愛してもらってはいないのじゃないか。クリスチャンの性癖が多少変わっているとしても、愛してくれるならそれでいい、と思えるのに。続編にこうご期待!それにしてもわずか27歳で大富豪、ハンサム、 セクシー、こんな人、いる?2015/02/11
ゆめ
19
フィフティ・シェイズ「50通りに歪んだ男」を愛してしまった一人の女性の物語。アナスタシアの真っ直ぐな性格やユーモアのセンス、クリスチャンの完璧に見えて実は50通りに屈折した危うげな繊細さ。映画サイトには「愛しているのに、愛し方が違う、ふたり」のフレーズ。相違の大小はあれど、愛し方なんて結局人それぞれなんだろうと思う。倒錯した性癖の影に見え隠れするクリスチャンの悲しい過去や生い立ち。「これしか知らない」。その言葉の切なさと言ったら、やりきれくなる。2015/02/20