出版社内容情報
消えた霊能者、仕事がないのに稼働する運送会社、滞納の謎を追って鏡とぐー子は鏡の地元でもある栃木へ出張。元同級生や元嫁などが現われ、鏡のプライベートも明かされる注目のシリーズ第三弾!
内容説明
鏡とぐー子は滞納の謎を追って鏡の地元でもある栃木へ出張する。そこでは…鏡のプライベートも明かされる前代未聞の税務署エンターテインメント第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
134
ドラマにもなったトッカンシリーズの三作目。もう『ぐ、ぐ』とグーちゃんは黙っていないし、お洒落もするようになってしゃんとしてきましたね。一々反応を気にしている様が可愛いです。注目するべきは鏡特官の地元・栃木愛。去年から色々と縁があって栃木に結構行くようになったので、駅前の餃子の像の話、パルコ前での寄り道、浜松市との因縁、レモンの入らないレモン牛乳、形は不揃いだが甘いとちおとめプライドなど妙にリアリティがあり面白かったです。今回は見えないものは一体何処へ行ったのか、まさか宙を飛ぶ訳でもあるまいと言うお話です。2013/02/25
財布にジャック
127
シリーズも3作目にもなると、安定した面白さです。しかし、ドラマを観てしまったせいか登場人物がドラマのキャストで頭に浮かんでしまうのが玉に瑕でした。そして今回は鏡さんの栃木県への思いいれが凄くて、県民ショーを観ている様な気分になりました。面白いだけじゃなくて、ちょっとビターなお話でピリッとしていました。相変わらず濃いキャラクターが沢山出てきて、漫画チックで読みやすいことには変わりはなかったですけど。2012/10/29
ケイ
105
彼女の成長が眩しい。生活保護については、住む場所により認可がおりやすかったりの差異はするべきでないといつも思っている。 売掛金が回収できない人には、何らかの救済が必要だな。こんな時こその一時金ではないだろうか。2023/05/01
ちはや@灯れ松明の火
96
おばけなんていないけど、金が人間を魔物に変えてしまうのはよくある話。特官付徴収官ぐー子の日々は悪質滞納者との果てない戦い、目指せゴールド(税金)獲得、稼げ経験値。鬼上司の故郷餃子王国での産廃運搬業者相手のバトルで、まさかの武闘家転職?メタルキングを仲間に加え暴き立てる霊感商法の裏の不吉な気配、レベルアップまでもう少し。魔物の断末魔にふと揺らぐ信念と価値観、正義の意味。ちらりと見えた鬼の目の奥の悲哀。戻る川を失った魚のような寄る辺ない気持ちを振り切り、次の戦いに赴く。おばけよりも手強い現実が待っているから。2012/08/05
けい
88
ぐー子こと鈴宮が完全に主役の座を射止め、鏡は完全に脇役へ。でも、ラストは鏡が敢然と追い上げて・・・。主役レースじゃないから。おばけをキーワードに綴られる今作。純粋なオバケの噂話から職場の人間関係、そしてそこに発生する人々の怨嗟や思い。鏡がオバケが出ると噂のマンションに住む真意は?相変わらず署長さん、いいキャラです。今作でいい人キャラ決定の『鏡』パワーアップした『ぐー子』との対決、次作あるなら楽しみ!署長も変わって、かなりの新展開にって感じかな!2014/11/24