マルチーズ犬マフとその友人マリリン・モンローの生活と意見

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152092168
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

マリリン・モンローと暮らした哲学好きなマルチーズ犬が語る彼女の実像とは? ジョン・バンヴィル称賛の切なくてユーモラスな回想譚

内容説明

僕はマルチーズ犬、名前はマフ。スコットランドで生まれた僕は、ひょんなことからアメリカに渡り、マリリン・モンローにプレゼントされた。人気絶頂のマリリンと一緒に、僕は1960年代初頭の華やかな世界をめぐる。フランク・シナトラをはじめとするきらびやかな映画スターたち、気まぐれで謎めいた作家や学者、そして大統領になったばかりのジョン・F・ケネディ。みなそれぞれの夢や理念を持って生きていた―。マリリン・モンローに飼われたおしゃべり好きのマルチーズ犬は、無邪気なまなざしで激動の世界を眺める。イギリスの注目作家による、ユーモラスでちょっと切ない物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ズー

13
思ったよりかなりマルチーズ犬マフが知的でついていけなかった😇。マリリンのドキュメンタリーなど観て、ざっくり一生は把握していたけれど、それでも知らないことや、色んな有名人が出てきて話し込むんだけど、マフが話してんだか人間が話してんだかわからなくなることも多々。もっとなんかかわいいマフがゆるく語る感じだと思っていたので、ちょーっと期待外れだったかな…。ていうか私の知識が追っついてないんだと思うわ。でもマリリンの本来の姿が見えてくる作品ではあると思う。2024/06/28

rumi

5
マルチーズ犬マフ、正式名称マフィア・ハニー。ゴットファーザーで描かれていたようにマフィアと繋がりが強いフランク・シナトラよりマリリン・モンローに贈られそう命名された犬。マフにより語られるマリリンの最期の日々。マリリンの周りのそうそうたる面々、シナトラ、ナタリー・ウッド、フロイトの娘にケネディ兄弟… 華やかで何処かいびつな時代と崩壊寸前のマリリンの心の内を哲学好きのマフが静かに見つめる。2013/02/09

ひとみ

3
キュートなタイトルと装丁に惹かれて読んだものの、60年代アメリカのセレブリティたちに関する知識から哲学・文学まで問われて読みこなすには四苦八苦。見た目ほど甘くは無かった…。とはいえ、動物たちの会話や、犬の目から見たマリリン・モンローを含むスターや作家達の挙動が面白く、表面的な部分を味わうだけでも楽しかった。それにしても、この頃のアメリカの輝きっていびつだけど目映い。2011/07/04

サラ.K

1
これまでのいわゆるマリリン本とは一線を画する作品。マフの目から見る往時のショービズ界、脆さを抱え込みながらもやさしい微笑みのマリリン。周囲の動物たちも巻きこんで、小さな体で世界を語っている。会話は思わぬ方向に及んだりして、詰め込まれた情報量に改めて驚く。2011/11/18

Yuko Hatano

1
30年前に水死した女優ナタリー・ウッドの死因をロス警察殺人課が再捜査というニュースがつい最近あったが、この本の語り部(というか語り犬)マフは、N・ウッドの母親の仲介でフランク・シナトラに渡り、当時アーサー・ミラーとの離婚で失意のどん底にあったマリリンに贈られている。元の飼い主は、ヴァージニア・ウルフの姉で画家のヴァネッサ・ベル。登場する作家、ハリウッドスター、ケネディ大統領、フロイトの娘など、60年代初頭の有名人たちを鋭く観察し、文学、哲学について造詣が深い犬に語らせるというかつてない物語。2011/11/19

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