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預言

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  • サイズ B6判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152091277
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

若く美しく心を病んだ一人の女性、レイヴン・スレイド。無力な入院患者であった彼女の運命は、偶然に彼女の記憶に封じ込められたテロリストの預言めいた暗号により激動の渦へと投げ込まれる。暴走する精神を苛む妄想と恐怖症。テロリストたちの狂気に満ちた暴力と洗脳。正義の名の下にふるわれる非情な公権力。愛してはいけない者との禁断の愛。心の奥深くに埋もれた悪夢のごときトラウマ。自らを追い詰め、束縛するすべてのものから逃れ―レイヴンは自由の空へ、飛び立つことができるのか。病める個人と時代を見つめ続けてきた作家、ダニエル・キイスが、一人の女性の魂の苦境に9・11以後の狂い、壊れていく世界を映し出す、唯一無二の物語。

著者等紹介

キイス,ダニエル[キイス,ダニエル][Keyes,Daniel]
1927年ニューヨーク生まれ。ブルックリン・カレッジで心理学を学んだ後、雑誌編集などの仕事を経てハイスクールの英語教師となる。このころから小説を書きはじめ、1959年に発表した中篇「アルジャーノンに花束を」でヒューゴー賞を受賞。これを長篇化した作品がネビュラ賞を受賞し、世界的ベストセラーとなった。その後、オハイオ大学で英語学と創作を教えるかたわら執筆活動を続け、『五番目のサリー』『24人のビリー・ミリガン』など話題作を次々と発表した。現在は教職を退き、フルタイムの作家生活を送っている。フロリダ州ボカ・ラトン在住

駒月雅子[コマツキマサコ]
1962年生、慶應義塾大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらす

4
サスペンスとしては楽しめましたが、境界性人格障害を描いた作品としてはどうなんでしょう。少し散漫な印象を受けました。アルジャーノンと比べてしまうのもいけませんが。物語の軸となる預言が美しくて気に入ったのでまあ良しとします。2010/07/24

るぅく

4
サスペンスに仕上がっているけれども、境界性人格障害者のお話を書きたくて、この話ができあがった。彼女に絡んでいくテロ、FBI、いろいろな人たち。はたから見ていて辛くなってくる。どうか、彼女が安らぎを得る日が早くくることを、と願ってしまう。2010/06/13

アン

3
『あなたが憎い。でも私を捨てないで』境界性人格障害のレイブンが、イスラム過激派に捉われテロに巻き込まれ、敵も味方もわからない状態で必死に闘う。壮絶なラストは、これまでのただ運命を受け入れるヒロインとは違います。この作品がダニエル・キイス氏の遺作なのですね。人間の心の闇に迫った作品、もっと読みたかったです。2015/11/19

石田ミル(・ω・)

3
なんと酷な結末。なんだか壮絶すぎて、まだ終わらないの!?って読んでる途中なんど思ったことか(^-^;でもレイヴンは最後は青くなって死んでしまったのだろうか。なんだか、身勝手に行動をしていたけれど、とてもかわいそうだった。2014/04/07

sachiko.t

3
久しぶりのダニエルキイス。ちよっと期待しすぎた。予言でなく預言ね。2013/12/19

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