Hayakawa novels
拮抗

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  • サイズ B6判/ページ数 414p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090980
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

死んだはずの父親が現われ、私の目の前で殺された。知られざるブックメーカー業界の内幕を描く、競馬シリーズ最新作。

著者等紹介

フランシス,ディック[フランシス,ディック][Francis,Dick]
1920年、英国のウェールズ生まれ。障害競馬の騎手として第一線で活躍し、57年に引退。同年「サンデー・エクスプレス」紙に競馬記事を書き始めるとともに、自伝『女王陛下の騎手』を発表し、作家としてデビューした。62年に小説の第一作『本命』を刊行、以後ほぼ一年に一作のペースで競馬を題材にした上質の作品を送り出してきた。アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞、英国推理作家協会(CWA)賞を何度も受賞している

フランシス,フェリックス[フランシス,フェリックス][Francis,Felix]
ディック・フランシスの次男。物理学の教師を17年間続け、1991年からは父ディック・フランシスの仕事のマネージメントも行なっている。また、40年間にわたり数多くの競馬シリーズのためのリサーチを手伝っている。なかでも『配当』は、フェリックスの物理学教師としての経験が、さらに『勝利』『再起』では射撃の名手としての経験が大きく貢献した。父ディック・フランシスとの初の共作となった『祝宴』では小説執筆の上でさらに重要な役割を果たし、共作は『審判』と『拮抗』で3作目になる

北野寿美枝[キタノスミエ]
神戸市外国語大学英米学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほっそ

7
今の私にはこういうお話が、しみていくのでした。人間味あふれるフランシス作品の、登場人物たち。奥さんのソフィの病気が、気になって気になってしまいました。最後、安心しましたね。こういう作品、もう読めなくなったんですねえ。 2011/04/25

paxomnibus

4
久しぶりのディック・フランシス。最後に読んだのはいつだろう? 手に取らなかった間に奥様の死で筆を折り、息子の参加で再活動という情報にまずビックリ。ページを開くと……これ、なんか、私が知ってたフランシスと違う~。そう、それは著者が息子との共作に変わったからというより訳者が変わっていたからの方が大きい。ディックといえば菊池光訳だったのも今は昔。いろいろ変わっていたけれど、本書の内容が当時最先端であったろうのは息子さんのおかげだろう。展開にかつての勢いはないが、読後感は痛快。2019/05/11

しろ

3
ディック・フランシスの(多分)遺作。デビュー作からずっと読んでいるけど、かつてのディック・フランシスはもうとっくに終わっていたんだとしみじみと思う。引き際って難しい。ともかくも合掌。2010/08/27

tom

3
いいですぜ,フランシス。昔のディック・フランシスを彷彿させる文体とテンポ。ディックフランシスはつい最近亡くなってしまったのだけど,これからは,息子がこのシリーズを書き続けるのでしょうか。普通に考えたら,お馬鹿な息子なのだけど,私としては,このまま新作を書き続けてほしい。けっこう好きなのだ,繰り返しになるけれど,この文体と,シンプルな戦い。2010/04/11

たれにゃんこ

3
ディック・フランシスが亡くなるよりも前に、翻訳家菊池光さんが亡くなられたことが残念でならない。クールでリズムいい文章が、ディック・フランシスの面白さを本当に表現していたと思う。この本も菊池さんの訳で読めていたら…と、思った。2010/03/07

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