想像力の文学
ポジティヴシンキングの末裔

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152090829
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

まったくもって毛深い体質ではなかったはずなのに、ある朝、純一郎が目覚めると、手足が自らの陰毛によって緊縛されていた…(「ラビアコントロール」)。枕に額を預けて目をつむった。眠りの底なし沼に沈みそうになる。このまま性器をまさぐり出せば俺はマスターベーションを避けられないだろう…(「糧」)。不可思議な官能のスパイスがまぶされた約30篇が競演する初作品集。

著者等紹介

木下古栗[キノシタフルクリ]
1981年生まれ。「無限のしもべ」で第49回群像新人文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

58
無理。面白くなかった。だから、前半4分の1で時間切れ。そこまでの感想だけど、小説になってない。読み終わってない本を登録するのは初めてだけど、まぁいいか。2017/12/06

さっとる◎

45
古栗を29も読んだら頭が悪くなってしまう。物事は唐突だからいつでも銃声は響きうるしそんな時でも女の乳房は揺れるけど。深すぎる内省と男の筋肉が無駄すぎる。古栗を読んだらいつでも頭が悪くなってしまう。物事は唐突だからそんな時でも29男の銃声は女の乳房に響きうる。揺れる筋肉は深すぎる内省で無駄すぎる。内省する銃声を読んだら無駄すぎる古栗が29も悪くなってしまう。男の乳房はいつでも筋肉で女の頭はそんな時でも揺れるけど。深すぎる唐突で物事は響きうる。古栗を29も読んだら頭が悪くなってしまう。最高だ。頭が悪くなった。2019/12/08

そうたそ

37
★☆☆☆☆ 「金を払うから~」は分からないなりにも読めた、という感じであったが、これは全く分からない。分からないなりにも読むという主義なのでとりあえず読むには読んだがなかなか理解に苦しむ話であった。というか、そもそも「話」として成立しているのか?とその段階で混乱してしまうような話ばかりで文学の可能性という意味では評価すべきなのかもしれないが、ちょっと自分にはそれを受け止めることはできなかったかなあ……。筒井康隆を思わせるような手法がたまに見られたのは面白かったものの、印象的なのはそれだけ。2016/04/30

りー

32
レビュー。こんな途方もない小説…いや、小説かどうかすら定かじゃないものにレビューを書こうなんておこがましい。劣化版中原中也との揶揄も聞こえるが、これは似て非なるもの。例えるなら何百万円分もの紙幣をリサイクルして作られたマウスパッド(実在)みたいな感じ。能力と労力を徒に費やして書き散らかされた文章は、読み終えた瞬間に「なんでこんなに時間をかけて、こんな無駄なものを読んだんだろう」と当惑すら覚えるレベル。なんとも贅沢な読書であった。(※文中の中原中也、中原昌也の間違いでした。お恥ずかしい)2014/06/19

harass

22
怒涛のどうでもいい描写とぶん投げた展開にツッコミを入れまくるかあぜんとするかどちらかまたは両方。文体を楽しむべき作家で紋切り型で執拗な精密描写が面白い。自動書記的なフレーズの使い方に吹き出す。同時に読んでいて感じたが、古井由吉のパロディのように思える。下ネタ多し。今回の本には約30本の短編が収録されているが、ここまで本数が多いと続けて読むのが辛かった。なんの意味があるようには思えず悪ふざけにしか思えない話ばかりで読書に集中する意欲を維持するのが難しい。せめて多くて10本ぐらいを希望する。次回作も買う予定。2014/03/25

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