戦火のバグダッド動物園を救え―知恵と勇気の復興物語

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152088659
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0098

内容説明

バグダッド陥落後、貧窮した市民たちが市の中心にある動物園を略奪しているという。南アフリカの自然保護活動家である著者は、何か役に立ちたいと単身イラクへ乗り込むが、そこで目にしたのは想像を絶する悲惨な光景だった。大半の動物は殺されて食べられ、ライオン、クマなど残された動物たちも、不衛生な檻で飢えと渇きのなかにいた。園内は戦火と略奪で破壊され,水を汲むバケツにいたるまで盗まれていた。混乱と危険のなか、知恵と機転で餌や物資を入手し、地元のスタッフやアメリカ軍と協力しながら、少しずつ動物園を立て直す著者。しかし、問題はどんどん増えるいっぽうだった…戦争に巻き込まれた罪なき動物たちを救うべく奮闘する著者の情熱があふれる感動のノンフィクション。

著者等紹介

アンソニー,ローレンス[アンソニー,ローレンス][Anthony,Lawrence]
自然保護活動家。1950年、南アフリカ共和国のヨハネスブルク生まれ。南ア、ジンバブエ、ザンビアなどの自然の中で育つ。ゾウの保護活動に熱心で、南アのズールーランドにトゥーラ・トゥーラ自然保護区を設立・管理し、野生動物が安全かつ快適に住める環境を提供している。バグダッド動物園での動物救済と園の立て直しにおける活躍は世界中で評価され、現在ハリウッドでの映画化も進行中である。また、そこでの経験を元に、国際的な自然環境保護活動団体「地球機構(アース・オーガニゼーション)」を設立し、世界規模で啓蒙活動を行なっている

スペンス,グレアム[スペンス,グレアム][Spence,Graham]
ジャーナリスト、編集者。南アフリカ出身。現在はロンドンに住んでいる

青山陽子[アオヤマヨウコ]
翻訳家。津田塾大学国際関係学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きなこ

1
アングロサクソンの行動力に脱帽、押しの強さにうんざり2011/02/18

きりり

0
バグダッド動物園と市内のライオンとクマを救う話。 エサにされた気高いロバのことは考えないものとする。2016/04/26

ねこつばき

0
映画「アンダーグラウンド」の冒頭を思い出した。

ふじか

0
動物園の悲劇を含めたイラク戦争の全てに思いを馳せる一冊でした。2019/03/19

kokekko

0
2003年イラク戦争のさなかに、戦場の真っただ中バグダッド動物園に放置された動物たちを救援にいった南アフリカの活動家のルポ本。なぜキリスト教を信じるひとたちの動物観は「弱者」か「モンスター」に二分されるのだろう、とかいろいろ鼻につく部分はあるものの、それらを全部差し置いて著者たちの行動力に脱帽。ここまでやっている人をとやかく言うには自分の体を張るしかないような気がしないでもない。うう。『(リアル)バグダッド・カフェ』『うるさい人が見てないところでらくだの尻を蹴って移動作戦』には笑った。善とは。悪とは。2019/02/04

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