ハヤカワSFシリーズ
スペースプローブ

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784152088383
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

西暦2030年、地球に接近する長周期彗星“迩基”へと向かった無人探査機“こめっと”が、「ライト・ビーング―」という謎のメッセージとともに消息を絶った。一方、曽我部臣太、石上香蓮ら日本総合開発機構・宇宙探査局の6名のクルーたちは、翌年の有人月着陸計画に向けて訓練の日々を送っていた。そんなある日、臣太らは、“迩基”の予想進路上にニュートリノ信号を発する謎の物体が存在することを知る。資金難により最初で最後と噂される月計画を捨て、“裏ミッション”の敢行を決意した彼らは、夜な夜なカラオケボックス“イリアス”に集い、無謀ともいえる実行計画を練るのだったが…小松左京賞受賞作家が描く異色のファーストコンタクトSF。

著者等紹介

機本伸司[キモトシンジ]
1956年兵庫県生まれ。甲南大学理学部卒。出版社、映像制作会社、フリーランスのPR映画ディレクターを経て、2002年『神様のパズル』で第3回小松左京賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

橋川桂

5
未知の存在とのコンタクトのための計画を、カラオケボックスでああでもないこうでもないと語り合う前半がなんか面白い。各人の宇宙開発への思い、選ばれなかったものの屈託なんかがそこに絡んで、読ませる。バックアップクルーに回された登場人物が、他のすべてをあきらめて月飛行に賭けてきたのに、と本音を爆発させるくだりなんかが、自分的ハイライト。2018/06/03

レイス

3
あまり面白くなかった。なんか学生ポイというか、ハラハラしないというか、のめりこめない。本来のミッションを飛び越えて彗星探査なんていいSFだとは思うんだけど、なんか乗れなかった。何がまずかったのか分からない。2025/02/16

まつじん

3
表紙と内容に結構ギャップのあるSFです。 真面目に月着陸を計画している2030年の日本の宇宙飛行士達が夜な夜なカラオケボックスに集まり”裏”ミッションをたくらむ。 という図なんですが搭乗する連中は今のスペースシャトルと同じでもっと、おっさん&おばはんです。 で、”裏”ミッションがファーストコンタクトなんですが、その存在がいるんだかいないんだか、確認できたんだかできなかったんだか。全くもって哲学的と申しましょうか、表紙の絵柄とは合わない内容になっております。 なんかこう、”騙された”感が強かったです。2009/01/24

ラプトル

3
「神様のパズル」や「メシアの処方箋」著者ということで期待して読みましたが、始まって中盤まで のほとんどがカラオケBOXでの登場人物の議論に費やされます。しかもロケットの発射シーンという大きなイベントはスラっと流され、宇宙に出ても議論が続く・・・。推論と議論によって物事をまとめる理系的な小説と言えばそのとおりでしょうが、せっかくリグベーダとか弥勒とか面白いモチーフが一杯なのにもったいない。理屈っぽい文章とキーワードは楽しいですけどね。2011/04/24

bbb

1
○。なんだか話してるだけで終わった感じ。アイデアはかなり面白いと思うのだけど、ディテールが甘いというか、宇宙が優しいというか。もうちょっとなにかハードが欲しい。2010/11/23

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