内容説明
ウィンキーは、はじめはふつうのテディベアだった。ところが母親から子供へと持ち主が変わり、その子供も成長するとウィンキーは忘れられ、ひとりぼっちになってしまった。さびしく退屈な時間を過ごすうちに、願いがかなって自由に動けるようになったウィンキーは、持ち主の家から飛び出した。やがてかわいい子供もできて、ウィンキーは森の中で楽しく暮らしていたが、ある日、大きな不幸に見舞われる。しかも、その悲しみが癒えないうちに、ウィンキーは爆弾魔とまちがえられて、FBIに捕まってしまう。ありとあらゆる罪を着せられて、ウィンキーは裁判にかけられることになった。そのうえ、付けられた弁護人は、これまで一度も勝ったことがないという頼りない男アンウィン。こうして前代未聞の裁判が始まるが、無実を訴えるウィンキーのけなげな姿が思わぬ波紋を呼ぶことに…。人間のようにしゃべって動けるキュートなテディベアが体験する愛と喜び、悲しみと怒り。ユーモアと諷刺をこめて描く不思議な不思議な物語。
著者等紹介
チェイス,クリフォード[チェイス,クリフォード][Chase,Clifford]
ヴァージニア州ウィリアムズバーグ在住。『ニューズウィーク』社の宣伝部に20年間勤める
松本依子[マツモトヨリコ]
1967年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ルナ
1
ウィンキーがまじでかわいそうで泣きそうになりながら読んだ。裁判官たちを死刑にしたくなった。トイストーリー的なコミカルさで引っ張るのかと思ったが全く違った。自分って一体何なんだろう?とか冤罪に仕立て上げる人の醜さとか、セクシャリティとか過去の楽しい思い出と嫌な思い出の間とかが主眼になっている。よってトリックとかスッキリ感がある探偵小説ではない。むしろ逆で読者にズドーンと大砲をぶちかますタイプの小説です。ウィンキーにはこれから楽しく生きて欲しい。2018/12/27
um
1
なんか、可哀想過ぎて受け付けなかった。表紙の熊さんは作者のらしい。2011/06/16
ノスケ
0
感情を持ったテディベアがある日、動いたり喋ったり出来るようになりその後、ヌイグルミであることを止め森で生活を始めたら、連続爆弾魔として逮捕される話。設定は面白いし、導入部分の病院でのレントゲン撮影や心肺蘇生のくだりとかも医者達が真面目に行っている分可笑しいんだけど、それ以降は文学作品並みの読み辛さになった。ヌイグルミを裁判にかける面白さは殆ど無く、大半の内容が回想シーンでちょっと飽きてくる。2012/01/03
ちょん
0
すごい内容。 無理、無理。 2010/08/11
I am
0
えええ・・・終わりの直前まではとっても面白かったのに。。いい作品なのにラストがひどい、ありきたりでいいからもうちょっと、何かあっただろうに・・・これじゃひとにすすめられないよー。2011/01/09
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