マンハント―リンカーン暗殺犯を追った12日間

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  • サイズ B6判/ページ数 517p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152087690
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

内容説明

1865年4月14日、合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンは、妻と観劇のために首都ワシントンのフォード劇場を訪れた。だがその劇場で、一人の男が大統領を待ち構えていた。男の名はジョン・ウィルクス・ブース。俳優である彼は奴隷解放反対主義者で、奴隷解放を掲げるリンカーン大統領とその政府に反感を抱き、彼を亡き者にしようと企んでいた。ブースの放った銃弾は、観劇中の大統領の頭部に命中。あっけにとられる観客を尻目に、ブースは用意していた馬で一路南部を目指す。だが脱出の際に彼は脚を骨折、逃避行の予定は大幅に狂った。それでも南部に行けば、彼の行動に賛同して住民が守ってくれる、彼はそう信じていたが…。合衆国で最初に暗殺された大統領となったリンカーン。そしてその暗殺犯として名を残したブース。本書はそのブースと、彼の企てに加担した者たちの、政府要人襲撃から逃亡、潜伏、そして最期までを描いたリアリティ溢れるノンフィクションである。

目次

1 「昨夜またいつもの奇妙な夢を見た」
2 「ついにやった」
3 「聖なる血」
4 「われわれは大統領を暗殺した」
5 「暗殺者を捜せ」
6 「おぞましい人間の猟犬たちの群れ」
7 「犬のように狩られ」
8 「わたしにも少しばかりのプライドがあります」
9 「役立たず、役立たず」
10 「とかくこの世はなりゆきしだい」

著者等紹介

スワンソン,ジェイムズ・L.[スワンソン,ジェイムズL.][Swanson,James L.]
弁護士でありリンカーンの研究者。シカゴ大学およびUCLAのロースクールを卒業。政府関係の仕事やシンクタンクのメンバーとして活躍中。歴史、憲法、大衆文化、出版に関して幅広い著述活動をしており、「ウォールストリート・ジャーナル」「ロサンゼルス・タイムズ」「アメリカン・ヘリテージ」などに執筆している。また、2009年に訪れるリンカーンの生誕200周年を記念して企画されている、“エイブラハム・リンカーン生誕200年祭”実行委員会の理事も務める。ワシントンDCに在住

富永和子[トミナガカズコ]
英米文学翻訳家。獨協大学外国語学部英語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gen Kato

2
リンカーン暗殺後のドキュメント。こんな逃走劇があったんですねえ。2016/02/01

みこれっと

0
朝ドラの「花子とアン」つながりで読むきっかけをつかみました。村岡花子が訳したこともある「アンクル・トムの小屋」を読み、→奴隷制度を連想→南北戦争を連想→リンカーン暗殺事件を連想・・・という具合に。(どんな連想じゃ)かなり緻密に暗殺者の逃亡を調べ上げ、証言をつないでいった力作ノンフィクションではないでしょうか?結末はわかっているのに最後はドキドキハラハラ!逃亡を助けた人たちの証言などたいへん興味深かったです。事件後の人々の人生も描いていて納得の一冊。2014/10/08

ged

0
読み始めは冗長な語り口(翻訳調)に辟易したが、後半になって人物関係を頭の中で整理できてくると俄然面白くなった。リンカーンの暗殺について詳しく学習する機会が無かったので仕方ない部分も。ともあれ、リンカーン暗殺の背景や因果を知りたい場合にお勧めできる書。2012/08/22

small_akuto

0
リンカーンの暗殺犯の逃亡劇を詳細に描き出したノンフィクション。内戦とはどういうことかについて考えさせられた。一つの国として家族や友人が両サイドにいるんだから、どっちを応援し正義と信じるかなんて南と北でハッキリ分かれられるものじゃない。どっちに住み、どっちを支持していても国を思い、自分の正義を信じる気持ちは本物だったんだろう。ブースのやったことは誤りだったが、その根っこに内戦があるのは間違いないと思った。 内戦は本当にぐちゃぐちゃになる。民主政治がおよそ正しく機能している日本を維持していきたい2023/11/27

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