マラケシュの贋化石〈下〉進化論の回廊をさまよう科学者たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086860
  • NDC分類 467.5
  • Cコード C0045

内容説明

科学者にして文学者。独特のスタイルで進化生物学を語りつづけた奇才グールド、没後はじめての邦訳書。

目次

第3部 ダーウィンの世紀と現代(承前)―ヴィクトリア朝英国の四大ナチュラリストに学ぶ教訓(劣等生ダーウィン―天才の多面性を見る;恐ろしくもすさまじい恐竜の皮肉 ほか)
第4部 すばらしさの意味とそのありかをめぐる六つの掌篇(ピエリアの泉を味わいたくば深々と飲め;レクイエムよ永遠なれ ほか)
第5部 科学と社会(二つの仕事場にまつわる物語;緋文字Wの国際ブランド ほか)
第6部 あらゆる縮尺での進化(胚と祖先;見えるのに使えないという逆説 ほか)

著者等紹介

グールド,スティーヴン・ジェイ[グールド,スティーヴンジェイ][Gould,Stephen Jay]
1941年米国ニューヨーク市生まれ、2002年死去。ハーヴァード大学教授として、長年にわたって古生物学、進化生物学の研究に従事する一方、『ダーウィン以来』以降の一連のエッセイ集や、『ワンダフル・ライフ』『フルハウス―生命の全容』など、ポピュラーサイエンス書を数多く著し、世界中でファンを獲得している

渡辺政隆[ワタナベマサタカ]
1955年生まれ。サイエンスライター、文部科学省科学技術政策研究所上席研究官、和歌山大学客員教授、早稲田大学非常勤講師(進化学)などを兼務。専門は進化生物学、科学史、科学コミュニケーション。第4回日本進化学会教育啓蒙賞受賞(2004年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価
 

COSMOS本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きざはし

2
「断続」というテーマは、グールドの通底する歴史観となっている。それは進化に限らない。「後知恵で未来を予想する」「とにかく害をなさぬこと」ではその観点から未来予測の危険性を指摘する。ホットな話題としては「胚と祖先」がスリリング。エディアカラ期の地層から三胚葉動物の胚の化石が見つかった話。もう15年前だけど。2013/08/05

pushuca

1
グールドのエセー集も終わりに近づいて来た。このエセー集で、彼は通常タブーとされている手法で読者を誘う。だが、説得力がある。歴史にもしを持ち込むのだ。この思考法によって、現在の地球上の進化の結果は、もしかするとたまたま偶然そうなったと解釈出来る気にさせられる。それだけ進化の道筋は錯綜しており、頼りないものなのだ。2022/12/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/242006
  • ご注意事項

最近チェックした商品