ジーニアス・ファクトリー―「ノーベル賞受賞者精子バンク」の奇妙な物語

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  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152086587
  • NDC分類 498.2
  • Cコード C0036

内容説明

知られざる「ノーベル賞受賞者精子バンク」の興亡を、創設者である大富豪、それに加担した大物科学者、利用者たちの生涯と重ねて紹介。取材のためには自分で精子バンク・ドナーを体験することも辞さない著者が、バンクで人生が変わった人々の生活に踏み込み、共感豊かに現代社会の家族像を考察するノンフィクション。

目次

2001年2月
ロバート・グラハムの遺伝子への情熱
天才づくり
精子探偵
ドナー・コーラル
ドナー・ホワイト
ノーベル賞受賞者精子バンク有名人の誕生
のら犬一家
ドナー・ホワイトの秘密
やってみた精子ドナー
ドナー・コーラルの正体
喜びを見出したドナー・ホワイト
それでもやっぱり父は父
天才精子バンクの最期
2004年9月

著者等紹介

プロッツ,デイヴィッド[プロッツ,デイヴィッド][Plotz,David]
インターネット・マガジン『スレート』の編集者。優れた政治ジャーナリズムに与えられる全米記者クラブ・ヒューム賞、オンライン・ジャーナリズム賞などの受賞歴があり、全米雑誌賞の最終候補に残ったこともある。『The Genius Factory』は、発売と同時にニューヨーク・タイムズ紙、ピープル誌などで取り上げられ話題となった。妻子とともにワシントンDCに在住

酒井泰介[サカイタイスケ]
翻訳家。ミズーリ州立大学コロンビア校にてジャーナリズムの修士号を取得
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

31
何とも恐ろしい国である。何もかもビジネスに仕立ててしまい、ノーベル賞受賞者の精子バンクを作りその精子を売る。そもそもノーベル賞受賞者は殆ど高齢者であり、経済的にもそこそこ恵まれている。そんな人達があえて自分のDNAを家族以外に残すなど眉唾で読み進めるがあまり面白くない。信じらず文中に入って行けなかった。結末もしかり。一つの事件として見るべきか?2019/01/23

まろにしも

14
ノーベル賞受賞者精子バンクによって生まれた子供たちの話。性格や知性に関する”氏か育ちか”という問題は、ある本によると両者が密接に互いに影響を及ぼすものであるとのこと。この本を読むと、セレクションバイアスが強く作用していることもあるが、(皮肉なことに)愛情(環境)がより強いファクターであることを感じさせられる。父親からは感情を、母親から知性を引き継ぐ、という遺伝子の刷り込みの話は興味深かった。2020/08/13

Nobu A

13
HONZ推薦本。漸く読了。05年刊行。正に「事実は小説より奇なり」。「本当かよ!」と何度も思ったが、何でも有りのアメリカらしいと言えばアメリカらしい。ノーベル賞受賞者等の天才の遺伝子を後世に残すべく創設された「レポジトリー・フォー・ジャーミナル・チョイス」の話。顛末には愕然とする。「ノーベル受賞者精子バンク 天才の遺伝子は天才を生んだか」と言う本まで出版されている。もう腹一杯だから読みたいとは思わないが、「スパーミネーター」事件といい、色んな事を考えさせられる一冊。遺伝もだが、養育は大切だと改めて痛感。2024/09/15

kubottar

13
馬じゃないんだから、人間に血統はあまり関係ないんじゃないかなあ・・・。天才のみの精子バンク、それを提供する人、欲しがる人、両方とも何かしら狂気にとりつかれていた。2013/04/01

Yasuhiro

7
ノーベル賞受賞者の精子バンク フィクションでなく、これが実在したのがアメリカの恐ろしいところ2017/02/05

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