それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の１０カ条

キース，ケント・Ｍ．【著】〈Ｋｅｉｔｈ，Ｋｅｎｔ Ｍ．〉/大内 博【訳】

早川書房（2002/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 113p／高さ 20cm
• 商品コード 9784152084392
• NDC分類 159
• Cコード C0098

こちらの商品には新版があります。

内容説明

１９６８年、当時大学生だった著者が高校生向けの小冊子に記した「逆説の１０カ条」は、３０年の年月をかけて、口づてで、写しで、インターネットで本人の知らない間に、ゆっくりと広まり、世界中で愛される格言となっていた…。マザー・テレサも感動し、引用した至高の処世訓が指し示す「人がこの世界に生きる意味」とは？たった１０カ条の心構えが、あなたの人生に大きな違いを生みだす！ニューヨーク・タイムズ紙も、その出版までの不思議な経緯と格言の価値を１面で報じた話題の書。

目次

第１部　おかしな世界
第２部　逆説の十カ条
第３部　逆説的な人生

著者等紹介

キース，ケント・Ｍ．［キース，ケントＭ．］［Ｋｅｉｔｈ，Ｋｅｎｔ　Ｍ．］
１９４９年、ニューヨーク生まれ。ハーバード大学在学中に、高校の生徒会のリーダーたちを激励すべく１５０回以上の講演を行なう。本書で紹介している「逆説の１０カ条」は、その活動の一環として出版した小冊子ではじめて発表された。その後、オックスフォード大学で哲学と政治学、早稲田大学で日本語を学び、ハワイ州立大学では法学博士号を取得。１９７９年よりハワイ州の経済企画開発局の要職を歴任し、同局長として州政府の閣僚も務める。その後も私立大学の学長、ＹＭＣＡのリーダーなどを務める。現在は家族とともにホノルルに在住

大内博［オオウチヒロシ］
１９４３年、福島県生まれ。上智大学外国語学部卒業後、米国政府東西文化交流センター留学生として、ハワイ州立大学大学院で第二言語としての英語教育を専攻。現在、玉川大学文学部教授。ＮＰＯハンガープロジェクト協会理事長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[かんちゃん]

逆説の10カ条そのものは聞き知っていた。マザーテレサの言葉として広まったが、実は著者の言葉が口伝てで広まり、それをたまたま目にしたマザーテレサが引用したものだ。10カ条だけを見ても、ただの名言にしか見えない。著者がどんな思いで一つ一つの言葉を掲げたのか。それを知ることで、深い共感が得られる。若い頃はピンとこないかもしれないが、オッさんになるにつれ、言葉の真意にうなづくことができるようになるだろう。それにしても、著者が初めて逆説の10カ条を口にしたのは大学生のときだというから、大したもんだ。

2016/09/30

[Ryo]

再読。心がささくれだったら定期的に読み直したい本。この世界は狂ってます、と最初に断言してくれるところが清々しい。それでも世界や環境や他人のせいにすることなく、それでもなお〜、と逆説の10カ条を説いてくる。著者も著者のお父さんも素晴らしい人格者なことが伺え、なかなかこの高みには登れないと思うけど、全ての人がみなペイフォワードの精神でもって世界が親切とか優しい心で溢れたら、皆がもっと生きやすくなりそうだと思う。私も知らない人から親切にしてもらうことが多いので、その度に自分もそうであろうと自戒を心掛けてます。

2013/02/24

[frosty]

以前読んだ本で一部紹介されていて、読みたいと思っていた本だ。今ものすごく、自分がこれから進む、進みたい道について問うていて、新たな知識も沢山得て、この世界がものすごく狂っていることを知って、どこか思考が批判的になっていたりして、素直にこの言葉を受け止められなかったような気がしている。以前の私ならなんの疑問も持たずに受け入れてたのだと思う。いまは、自分が疑っていてほっとしているのか、疑っている自分が嫌なのか、よく分からない。この世界ってすごいな〜って思った。

2019/02/25

[箱入り嫁]

★私たちがやることを誰も知らなくても、 誰も評価してくれなくても、それは問題ではありません ★これは自分の問題であって、他人の問題ではないのです。。。見返りを期待することなく、ごく自然に人の助けをする・・・ それが生きることの意味かなぁって思いました。 とても素敵な本です！！

2012/03/05

[ひろ☆]

逆説の十ヵ条。正しさを追求し、壁にぶつかり、納得できないときに支えになる。

2012/09/23