五人姉妹

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784152083944
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

バイオ企業を率いる父によって、成長型の人工臓器を埋めこまれた幼い葉那子には、臓器スペアとして四体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ“姉妹”との面会を果たすが…クローン姉妹の複雑な心模様を描いた表題作、山奥の孤児院で生活する少年の哀しい成長物語「子供の領分」、『永遠の森博物館惑星』の後日譚「お代は見てのお帰り」など、先端科学がうみだす、さまざまな心の揺れを描いた珠玉の九篇―“やさしさ”と“せつなさ”の名手による洗練と成熟のSF作品集。

著者等紹介

菅浩江[スガヒロエ]
1963年京都市生まれ。府立桂高校卒。高校在学中の1981年、「SF宝石」誌に短篇「ブルー・フライト」を発表して作家デビュー。数年のブランクののち、1989年の第1長篇『ゆらぎの森のシエラ』で活動再開。以来、人間の普遍的な感情をこまやかな筆致で描いたSF、幻想小説で高い人気を集めている。とくに“芸術美”をテーマにした2000年発表の連作短篇集『永遠の森博物館惑星』(早川書房刊)は、「ベストSF2000」国内篇第1位獲得、星雲賞受賞のほか、日本推理作家協会賞を受賞、ジャンルの枠を超えた高い評価を得た
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はやしま

19
『永遠の森・博物館惑星』の後日談があるということで手に取ったが、本来SFがあまり得意でないからか、作者の初期の短編集で肩に力が入ったような作品が並んでいるからか、正直読みづらかった。6編中良かったのは表題作と「箱の中の猫」。後者は国際宇宙ステーションと地球で遠距離恋愛・通信するカップルのそれぞれのいる時間がずれていってしまう物語。読みながら頭の中でBruno marsの「Talkin' to the Moon」が流れていた。2021/03/26

ミーナ

14
ヒューマンドラマSF短編9編。かなり以前に別のアンソロジーで読んだ「箱の中の猫」がすばらしく、どうにも再読したくて。どこかで見かけたことがあるようなお約束的結末だけれど「ホールド・ミー・タイト」、「KAIGOの夜」がおもしろかった。そして何と言っても「箱の中の猫」。突出している。内容はよく憶えているのにそれでも号泣してしまう。けなげな優佳の気持ちが凝縮されたラスト2行がとても好き。2015/07/21

もぐ

6
図書館本。ゆっくり、しっとり、大切に読書する時間がもてた。各話とも読後の心にほんの少しの質量が残る。遠い未来からだから、素直に受け取れるのかもしれない。世界の美しさ、哀しさ、変わらないこと。幸せな読書だった。菅浩江さん追いかける所存。2020/11/11

ホレイシア

6
この方、短編上手。特に目新しいテーマとかはないが、読後感、満足。2008/05/08

そのぼん

5
近未来の科学技術が発達した世界を描いたSFファンタジーでした。ちょっとブラックテイストの作品もあったけど、全体的には優しい感じのする作品群だったので、よかったです。2011/12/25

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