内容説明
ジェイクは、鍵の修理も家の建築もお手のもの。留守中の精神分析医のオフィスで改装工事をしていたが、そこへ“珍客”が訪れる―泣き腫らした目とかみすぎた鼻が赤らんでいる。いかにもはかなげなその女性マギーは、いきなり不幸な自分の身の上をジェイクにぶちまけだした。マギーは、どうやら、その場に居合わせたジェイクを医師と早合点してしまったらしい。だが、彼はマギーの思い違いを正すどころか、彼女を励まそうと次の“セラピー”を約束してしまう。そして真実を告げる勇気もないままにセラピーは回数を重ね、二人は次第に惹かれ合っていく…ハンマーを扱うのは得意でも、女性の扱いには不慣れな便利屋ジェイクに、はたしてマギーを救うことができるのか?コメディのエッセンスを加えた現代の“シンデレラ・ストーリー”の幕切れはいかに…。
著者等紹介
ニコルズ,リンダ[Nichols,Linda]
学生時代から作家を志していたが、大学でパートタイムの秘書として勤めていた頃、創作講座に通いはじめた。忍耐力を自負しているように、週五日は“ほぼ例外なく”執筆作業に打ち込んでいたという。持ち込み原稿だった『Dr.ハンディーマン』に目をつけたエージェントのはからいで、ついに2000年、作家デビューを果した。映画化権もドリームワークスが百万ドルで買っている。現在は、夫と三人の息子とともに、ワシントン州タコマに暮らしている
嵯峨静江[サガシズエ]
青山学院大学文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家
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