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内容説明
わたしを切り裂いたのは誰だ?誰がこんなことをした?頭のなかで何人もの混乱した声が聞こえる…。愛する妻リッキ、幼い息子カイルとともに平穏に暮らしていたビジネスマンのわたしは、ある手術がきっかけで、おぞましい悪夢を見るようになった。そして目を覚ますと、体じゅうに無残な傷跡が。不可解な出来事に悩まされ、セラピストに助けを求めたわたしに下された診断は、解離性同一性障害(多重人格)だった!わたしの知らない虐待の記憶を語る四歳のデイヴィ、頭がよく頑固で強靱なリーフ、内気でやさしい少女ダスティ、いつも腹を立てている八歳のスイッチ、双子の女の子アナとトルーディ、そして平和と安堵をもたらす人格者のペア。治療が進むにつれて次々と現われる“分身たち”。彼ら24人もの交代人格との生活は、驚きと苦悩に満ちたものとなっていった。多重人格と診断され、過去の恐るべき出来事を知った著者が、家族の愛によって再び自己を取り戻すまでの日々を克明につづり、全米に大きな感動を与えた話題のベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
4
ところどころ訳が遠回しな言い方で理解しづらいとこがあった。この本読んで解離性同一性障害に対する考え方が変わった。(いい意味で)2作目も読んでみたい。(日本で翻訳・出版されてるのかわからないけど)2011/11/26
may
1
解離性同一性障害によくある 時間が失われる のではなく、常に意識を共有することができるため、視点が一貫しているのが新鮮だった。2018/02/05
echo.
1
「共在意識」(他の人格が表面化しているときの記憶がある)というのは、より正確を期せばDIDではないので、少し誤解を招くのではないか、という気はしている。が、解離のさまざまな症状をかなり適格かつわかりやすく記しているのは流石心理学博士号をとった人だなぁという印象。 際立つのは奥さんの強さというか、知性。これだけの症状に伴侶が見舞われていたら、下手をすればそれこそ離れていってしまう(離れていきやすいのは日本よりアメリカだとおもう)のに、辛抱強く支え続けたのは本当に驚嘆。2016/01/23
鈴と空
0
2006年以前
ゆう
0
39 僕らとわたしたちは似ていたり違ったりするようだ。この本を読んでいる間他のみんなは殆ど出てこなくなった。何故だろうか……。僕らと似ているからか壮絶だとは思わなかったし驚きもなかった。この人たちの幼少期はどうだったのだろうか? 周囲はどのようにこの人たちを見ていたのだろうか? 僕らは幼少期からその兆しがあったけれど。2019/03/05