出版社内容情報
ふるさと日本に別れを告げて単身アメリカに渡り、ニューヨークの片隅で柔道&空手の道場を開いた、ひとりの日本男児。
人種、性、生き様……何もかもが多様な人々のひしめく街・NYで、焦燥にかられ門弟集めに奔走する彼が巻き込まれ、時に巻き起こす事件や騒動とその奮闘や挫折を描くシリーズ連作『さよならにっぽん』。
大友克洋の3冊目の単行本として、他のシリーズ作等を加え1981年に双葉社より刊行された本作は、著者による初の「同一主人公によるシリーズ連作」である。
1977-1978年にかけ、23-24歳の頃の著者が双葉社の「漫画アクション」誌にて発表した表題作(全5話)と、その前後に発表した短編漫画8篇を収録した作品集。
短編の内訳は『ハイウェイスター』(1979年/双葉社)より3篇、『GOOD WEATHER』(1981年/綺譚社)より表題作2篇を含む4篇、『彼女の想いで…』(1990年/講談社)より1篇。カラーページを初出時のとおり再現し、著者自身による解説も収録した完全版!
内容説明
1977-1978年にかけ発表した表題作(全5話)と、その前後に発表した短編漫画8篇を収録した作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねりわさび
86
1977年〜78年の間に発表された劇画を纏めた全集4冊目。20代に描かれたものでフィルムノワールのようなシュールな内容が多い。見どころは表題作の他、トウキョウチャンポンといったハードボイルド短編など。あとがきに著者による作品の裏話などがあり楽しめる。面白かったですね。2023/09/24
ぐうぐう
26
『OTOMO THE COMPLETE WORKS』で再読する『さよならにっぽん』。当時の大友克洋の気分が、そのまんま画やストーリー展開に表れているようで興味深い。その気分に忠実であった若き大友は、巻末の解説で吐露しているように、手抜きや投げやりで描かれた作品があることを素直に認めている。とはいえ、他とは違う漫画を描くという信念だけは常に健在で、それが作品を異質に輝かせて(そこに手抜きがあろうとも)いるのだ。「さよならにっぽん」の、わざわざNYを舞台にこんな馬鹿馬鹿しい話を展開させられるのも、(つづく)2022/06/04
よしおか のぼる
2
さよならのおみやげ好きだなー。2022/05/22
So Honda
1
古本屋でプレミア価格ついてたGood Weatherがやっと読めた。2022/05/27
うぃ
0
1.5 なんていうか70年代だなあ。2022/09/07